Journey to Iran vol.10

2020.2/17(月)マシュハド
買付5日目 

今日は朝から車に乗り、マシュハドから南東方面のアフガニスタン国境近くのターイバード(Taybad تایباد)という町へ向かいます。

町と町の間は、荒涼とした景色が続きます。
途中ファリーマーン (فريمان)というサフランの栽培で有名らしい町でガソリンスタンドに寄り、さらに南東へ!

途中でお家を案内してくれるシャハルバーヌーさんと合流し、早速絨毯を織っているバルーチ族が暮らしている村へ案内してもらいます。

コシュキャク村

ターイバードにあるコシュキャク村。
青い空とベージュ一色のこの感じ、すごく好きなんですよね。
すごい笑顔で空に向かって指をさしていますが、特に何もありません。
子供たちの笑顔がキラキラでとっても素敵です!

最初にお邪魔したこちらのお家。どうぞと開けてくれたお父さんのターバンが「ザ・砂漠に生きる男」という感じでかっこいいですね。

中に入ると、部屋の一角にラグの織機を発見!
これぞバルーチ!というバルーチリーフのデザインです。
この村ではこのデザインを「ターキー」と呼んでいて、ブドウの葉を表すそう。
縦糸はウールで床に対して水平に設置される水平織機だったのが意外でした。
聞いてみるとお家によって垂直の竪機とどちらも使うらしいです。

ラグは最後の仕上げのキリムのところまで来ていて、私も一緒にラグに乗せてもらい作り手目線でまじまじと観察、、、
バルーチのキリムは一見シンプルだけど、いろんな技法が使われていて面白いですよね。
この村ではずっと昔からこのデザインのラグを織っているから、みんな何も見なくても頭の中にデザインが入っているんだよと教えてもらました。
確かにこの村ではデザイン画は見ませんでした。

家事や牧畜の仕事をしながら、毎日3.4時間くらいずつ織り進めているようです。

近くの違うお家にもお邪魔させてもらいました。
こちらはキッチンのすぐ横に織機が置いてあって生活感があるのがこれまたいい感じです。
デザインは同じ”ターキー”ですが先ほどのお家とは色遣いが違っています。

子供たちもこうやって黙々とラグを織っているお母さんの姿を自然と見ているんですよね。お母さん、かっこいいです!

コシュキャク村の家には羊やヤギがいたり、学校帰りの子供たちに遭遇したりとバルーチの人々の今の暮らしをちょっと知ることができてとても面白かったです。

最後にみんなで集合写真を!
また絶対訪問したい、バルーチの人々の村でした。

旅はまだまだ続きます。

つづく