目黒川はさくらの季節が終わり、新緑がキラキラと眩しい季節になりました。
目黒川の木々を見ながら出勤していますが様々な色に変化する葉をユッサユッサと揺らしている木々たちの生き生きとした姿から毎日元気をもらっています。
ペルシャ絨毯には「生命の木」と呼ばれるエネルギーをもらえそうな模様をよく目にします。
生命の木には「健康」や「長寿」や「子供の成長」といった願いが込められているのです。
乾燥した砂漠からニョキっと生えた糸杉がどんどん天に昇るように成長していく姿を 神秘的にとらえてそこから得たインスピレーションをラグに織り込んでいく。
イランの遊牧民にとっては暮らしの中で目にする身近な存在をラグに描いて意味を持たせるのはごく自然のことなのかもしれませんね。
私たちが手織りのラグに温かさを感じ惹きつけられるのは、こういった思いが
人としての在り方の根本的なところを刺激されるからではないかなと個人的に思っています。
一概に「木」といっても万国共通にそこから感じ取るメッセージは色々とあります。
日本やヨーロッパの神話でも木には精霊が宿っているとされ日本では御神木として大事にされています。
インドやネイティブアメリカン、シベリアでは世界樹といって世界が1本の樹で成り立っているという神話もあるそうです。びっくりです。
「おおきな木」の話し
私の大好きな「おおきな木」という話では少年とリンゴの木の友情物語が描かれています。
少年が成長していく過程を同じ場所から見つめ続ける大きな木。
少年が「お金が欲しい」と言えば金貨に換えなさいとリンゴを与え、家や船が欲しいといえば葉や枝や幹を与え続けます。
切り株になった木は少年を何年も待ち続け、老人となって現れた少年に「あげるものはもう何もないけれどここに座りなさい」ときり株に座らせ木はとても幸せだと物語は終わります。
幸せになりなさい
木の事を考えずに自分のことばかりの少年に対してなんてことだ!と憤りすら感じた私ですが、この話は母親と子供の話を描いているという説もあります。
大事なものを与え続けるのが母親だからでしょうか?
子供の成長を見守り続けるのが母親だからでしょうか?
きっとそういう事ではなくて物語の中で無心する少年にいつも木は言うのです。
「幸せになりなさい」と。
今年も母の日と父の日が近づいています。
「健康で過ごしてほしい」「長生きしてほしい」と、いつも以上に家族の健康を願う一年だったのではないでしょうか?
その先には「いつまでも幸せに過ごしてね。」という気持ちが根底にあるように思います。
イランの遊牧民たちが家族の幸せを願い生命の木を描くように私たちもそのメッセージを受け取り、大切な人に伝えていけたら。
立派…。かどうかはわからないけれど大人になった今だってきっとずっといつまでも「幸せになりなさい」と願ってくれている存在がいるのは、ありがたいし心強いことですね。
願いを込めて贈る
願われていた側から願う側へ。
「いつまでも健康で長生きしてね。」とラグのデザインの意味も添えながら今年の母の日・父の日はいつも以上に「健康」への思いを込めて「生命の木」のラグを贈ってみるのはいかがでしょうか?
ちいさなギャッベ(40×40cm)
ちょっと大きめのラグ
生命の木以外にも縁起の良い模様がたくさん、見ていて楽しくなります。
たくさん幸せが欲しい欲張りさんな方へ。
矢印のような生命の木がかわいい
ちょっとお尻をツンツンと突かれそうなチャーミングなラグ。
渋めなラグが好みの落ち着いた方にはこちら。
生命の木がビシッと整列しています。
生命の木の周りに幸せを運んでくれる小鳥がたくさん。
ラグからさえずりが聞こえてきそう!
和モダンな雰囲気もある落ち着いたラグです。
生命の木がツタのようにも見えて妖艶な雰囲気もあります。
たくさんの生命の木が彩り華やかに立っています。
季節によって感じ方が変わり1年を通して楽しめるラグです。
1本の木の周りに動物が楽しそうに集まっています。
家族もリビングに自然と集まり憩いの場が出来そうです。
キングオブ生命の木!
これぞ!生命の木! 3本の木が束になればなんだって退治できそうです。
今年もLayoutは素敵な日のお手伝いが出来ればと思っています。
(Komatsu)