あそぶ、はたらく Vol.1

「経営者 まえさと Vol.1 緊急事態宣言の延長に想うこと」

緊急事態宣言が5月末日まで延長になったんだけど、政府からの要請に素直に協力している事業者は4月から営業自粛しているので、予定通り緊急事態宣言が解除されたとしてもほぼ2か月営業しないことになる。(ウチもそのうちのひとつ)

これは小売店、特に飲食店にとっては致命的だよね、現在でも廃業するところがあるなかでの延長はギリギリで踏ん張っていた事業者の気力を奪うことになるかもしれない。

やり直せる人はごく僅か

よく聞く、「生きていればV字回復」というのは広い範囲のことであって、個々人については当てはまらない。

お客さんの笑顔だけが支えだった高齢の店主さんは先の見えないなかで果たして気力がもつのだろうか?

毎日の積み重ねでギリギリ雇用を守ってきた経営者はどうするのか、「そんなビジネスモデルだからダメなんだよ!」と切り捨てられるものなのだろうか?

日本の経済・雇用を守ってきた小規模経営者たちの現実、それを淘汰というにはあまりにも悲しいように思うし、日本という独特の文化のなかでは日々ギリギリでやっているような事業で一度コケた人が立ち直るのはすごく難しいことだと思う。

起業するということ

そもそも、独立・起業する人っていうのはあらゆるリスクを覚悟していると思う。もちろんそれは自分のなかで想定できるリスクであって、それを超えることを考えても仕方ないんだよね。

でも、どんなことがあってもなんとか乗り越えるぞ!という覚悟みたいなものはあって、僕はそのリスクを取る勇気と覚悟のご褒美として「自分のやりたいようにやる」権利がもらえると思っている。

そう考えると、このような状況下であっても「補償!補償!」と誰かに頼ろうとするのもどうなんだろう?と考えなくもない。

もしこれがリーマンショックの時のような不況に陥って、ただ単にみんながお金を使わなくなっただけなら?

もしこれが戦時下で、国もみんなもお金を使えない状況になったら?

国や地方自治体からの「補償」は難しいのではないだろうか?「制度融資」のようなものはできるとしても。

そう考えれば、今回のような「要請」に紐づく「補償」というのはどんな形にせよ僕にとってはとてもありがたいことだ。

持続化給付金はオンラインでもスムーズに申請出来て、ちょっと拍子抜けするほどだった。

批判にお金を払う私たち

ほぼ毎日、テレビのコメンテーターが「あーでも、こーでも」ともっともらしいことを言っているが、なんの足しにもならない。

政治も経済もまわしたことのない著名人が「批判をお金にしている」だけ。(一部の人は違いますけどね)

彼らは批判をすることでお金を稼ぐのだから、とにかく批判しなければならない、そして批判はなぜか人受けがいい(笑)

不思議なもので人々はなぜか明るいニュースよりも暗く不安なニュースを好む。 ゆえに需要があるから批判ビジネスが成り立つんだよね。

次回は金融機関の対応。