『雪景色の赤』

『雪景色の赤』

いよいよ今年も残すところあと数日になりましたね!

年始にたてた今年の目標をなんとか夏過ぎにやり遂げた私は、なんだかんだ満足の一年でした。

今回は、そんな私が東京店よりおおくりさせていただきます。

 

小さい頃、岩手の雪深い祖父母の家に行くのが楽しみでした。

豪雪地帯なので冬はなかなか行けなかったのですが、1メートル以上の積雪があるその地域では、匂いも色も音も、いつもとは全然違っていて別の世界に入り込んでしまったような空気感に胸が躍りました。

車が通る大きな音も人が話す小さな声も、全てが降り積もった雪に吸い込まれ、私がいる世界とは別のところから聴こえてくる音のような感覚を覚えます。

夏に見る山や木々、見慣れた景色も、冷たい水分を含んだ空気を通し目見ると、薄い薄いちょっとキラキラした布のようなものがかかっているように見え色彩は最小限ですが、それでも寒そうに揺れる枝の茶色、雪をかぶった針葉樹の緑など、雪がない時に見る景色との違いが素敵です。

なぜか、このラグを開くたびにそんな幼少期の豪雪地帯での経験が蘇ってきて心躍るんです。

 

こんなに華やかな色なのに。

赤にグレーにオレンジ、茶色に至るまで白い水彩絵の具がうすく混ぜられているような色味、ウールの光沢も相まって、まるで私が雪国で見た薄い布がかけられているような色味だからでしょうか。

所々に織られている白い糸が、ちらついている雪のように見えるからでしょうか。

 

よく見ると、生命の木の枝や葉にたくさんの白が使われていて、本当に雪が積もっている柄に見えますよ。

生命の木の先についている葉も、ぽてっとしていて南天のようにも見えて雪が降っているお正月とも連想させます。

 

 

岩手では見たことのない景気がひとつ。

 

イラン南部にある古代都市の遺跡、ペルセポリスの柱の頂上部分に施されている牡牛の彫刻を描く伝統的な柄だと思うのですが、牛…?馬…

立て髪にくつわ…私にはどうしても馬に見えてしまいます🐎

どちらにしてもラグ全体のバランスを締めている白い糸も動物のモチーフも華やかで素敵です。

 

旗もたくさん掲げられてらいて、MADE in IRANだけどやっぱりお正月!?

白やベージュを基調にお部屋作りをしている方にも、少し重厚感のあるアンティークの家具でお部屋作りしている方にも、この明るい赤とオレンジは無理なくアクセントカラーに使っていただけると思います。

 

今年も、たくさんのラグ好きさんとお話しできて楽しい一年でした🐍💕

また来年、ニヤニヤしながらたくさんお話しさせて下さい🐎

…う、う、馬!!!やっぱり馬…

 

Text:Numakura 

 

№41240

Size:238×159cm

シラーズ

¥286.000(税込み)

■在庫店舗:TOKYO店

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