『前を向いていこう!』

『前を向いていこう!』

このラグのストーリーがけっこう面白いので、ぜひ皆さんに聞いていただきたい!
「偶然の産物」とはまさにこのこと。

偶然の産物といえば、パリのお菓子屋さんで見習い職人さんがチョコレートに熱い生クリームをこぼしちゃったことから生まれた「ガナッシュ」のお話。
チョコレート好きなので、あのくちどけ滑らかなガナッシュがおっちょこちょいから生まれたなんて!と失敗も悪くないよねと思わせてくれるので私のお気に入りのエピソード。

実はこのラグもガナッシュ的要素がたっぷり。
伝言ゲームとおっちょこちょいの連続が、私の想像を超えて思いもよらないラグに仕上がりました。

まずこのラグはどんな経緯で生まれたかというと、、、
私たちLayoutが、いつもマシュハドの町へ買付に行ったときにお世話になっている人たちにお願いして、セムナーンという町の織り手さんにデザインのイメージを伝えて織ってもらったオリジナルプロダクト。もう2度と同じラグは出来上がらないでしょう。

こんな雰囲気でイメージを伝えたら、、、

織り手さんにお願いしたデザインはこちらのラグの本に載っていた古いカシュガイのラグ。
シンプルなベージュとダークブラウン・グレーの色合いで中央には3連のひし形、イラン南部の伝統的なデザインパターンでこれをイラン北部、セムナーンの織り手さんにお願いしたらどうなるのか仕上がりまで全く想像がつきませんでした。

きれいめな仕上がりの都会っ子

どうでしょう。
セムナーンの織り手さんによって織られたラグは町のラグらしく、横幅たっぷりのきちっときれいめな仕上がり。ベースのベージュも美しいです。
サイズは196x139cm リビングダイニングに使いやすいサイズですね!

かわいいアレンジが効いてる~


遠目で見るとシュッとしたラグは近くでみると色々と見えてくるものですよね。
ダークブラウンだったはずのところは実はボルドー、まわりを囲むグレーのところはピンクベージュ!?
イメージの画像はスマホなんかで画像で織り手さんの元へ渡ったのか、紙に印刷されたものなのか、はたまた誰か別の人がデザイン画を起こしてくれたのか。
色がどう伝わったのかはわかりませんが、柔らかめの雰囲気のかわいいアレンジが効いて出来上がっています。

これはこれで、すごく魅力的!


おっちょこちょいも健在

ピンクベージュの中で、列を乱すひし形がいます。
前のひし形との距離を詰め過ぎて渋滞しそうです。


と思いきや、小さいひし形の方は距離をとりすぎてます。

居眠りはだめですよ!ラインからはみ出してます。

けっこうみんな自由にやってます~

切り替えの潔さ

ひし形の途中だとかそんなことはお構いなしで、パッとボルドーの色糸を切り替えちゃいます。
「ここからはこれで行かせてもらう。後ろは振り返らない」
という意思を読み取りました。
前を向いていこう! ですね。

木の素材と相性ばっちり

明るめのフローリングに敷いてみると、とっても馴染みますね。
ベージュベースはお部屋を広く見せてくれて空間が明るくなります。
エンジやピンクベージュなど、ブラウン系の色糸なので部族的なデザインも強くなりすぎずかっこよさに上品さがプラスされています。


こちらのデザイン、もう一回り小さな155x101㎝もありますので、ぜひオンラインショップでもチェックしてみてくださいね☺

text:Hirai

No.981686
196 cm ×139 cm
トライバル
セムナーン
198,000tax in
■在庫店舗:東京店

No.981685
155 cm ×101 cm
トライバル
セムナーン
132,000tax in
■在庫店舗:東京店

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