こどもにプレゼントしたラグ

「こどもに贈るラグを探しに」

こんにちは!

4年前のくじ引きで当たりを引いたので、オーナー役をやらせて頂いている前田です。

最近はそろそろ交代を迫られそうな気がしてスタッフと目を合わせないようにしていますが、果たして乗り切れるのでしょうか?

さて、今回ご紹介するのはカシュガイのラグ。

2年ほど前にテヘランのバザールにある新品のトライバルラグを扱うお店で出会い、手に入れたものです。

この時は、当時4歳の息子に「これはキミのラグだから、大切にするんだよ」と、大人になってもずっと使って欲しいラグを見つけるために訪れたのですが、予想通りイメージに合うラグを見つけることが出来ました!しかも2枚!!

もう散々悩んだのですがどちらも甲乙つけがたく、結局「もうこれは息子に決めさせるしかない!」と2枚とも手に入れて日本で息子に選ばせることにしました。

そして親の葛藤を知る由もない息子があっさり指を差し「これ!」と言ったのがこのラグです。

今年3月に引っ越した家ではテレビの前で活躍しています。

「お気に入りのポイント」

前置きが長くなりましたがこのラグのお気に入りポイントは、まず配色です。

僕の好きなオレンジが使われていることだけでもグッと惹きつけられるのですが、そこにベージュが多く使われていることでかなり明るく見えます。

紺×赤が多いカシュガイのなかでは少し珍しい配色だなと思います。

そしてデザイン。

フィールド一面に(人によって2種類か3種類の)鳥がいますが、その中でも圧倒的勢力をもつ鳥たちの羽根が小さすぎるというルックスがなかなかキュートです。

キミたちは飛ぶタイプなのか?歩くタイプなのか?

さらに、おそらくライオンでしょうか?ベージュと紺のライオンたちがお気楽な表情でボーダーに居座っています。とても守り神にはみえないのですが、きっとやる時にはやるタイプなのでしょう。

油断というコトバは彼らのためにあるに違いありません。

最後に僕と息子のイニシャルであり、魔除けを意味する「S」がふんだんに使われていることです。ラグの中に自分のイニシャルがあるなんて、ついついテンションがあがりませんか?

その他にも、テント・お花・ペイズリー(ペルシャ絨毯ではボテと言われています)などが織り込まれていてカシュガイ族の自由な感性を感じることができて、眺めていると楽しい気分にさせてくれます。

息子が家を出る時に「家族と暮らした思い出」と一緒に大切に持って行ってくれるといいなと願う一枚です。

「ラグ選びで大切にしていること」

僕がラグを選ぶポイントのひとつに「顔」があります。

これはデザインとも言えなくはないのですが少し違っていて、少し離れたところからその絨毯を眺めた時の表情みたいなものです。

すごく簡単にいうと第一印象ということになるかもしれません。

そしてグッと近づいたときに惹かれるかどうか、離れて眺めた時には気づけないラグの魅力が垣間見えたりします。

不思議と同じようなデザインでも表情って違うんですよね、それはきっと織り手の意思や技術、オールドであれば過ごしてきた時間が表れるからなのだと思います。

なんだか人間をみているようですが、たぶんそんな感じはあるんですよね。

長く付き合っていくからこそ、そのラグ自身をこれから好きになっていけそうか?という直感は大事なのかもしれないです。

その他にもポイントはいくつかあるのですが、それは次の機会に!

「家を楽しむ」

外出を控えなければいけないこの時期は、すこしでも居心地が良くておしゃれなお部屋で過ごしたいですよね。

ファッションのように自分のお気に入りのラグをお部屋のスタイリングに取り入れると、毎日楽しい気分にさせてくれたり、眺めているだけでも癒されたりします。

お部屋時間が長くなる今こそゆっくりと自分に似合う、とっておきのラグを探してみるのもいいかもしれませんよ。

もうラグをお使いの方は、ラグを置く場所を変えてみるだけで模様替えをしたようにお部屋の雰囲気が変わったりするので試してみてくださいね。

それでは!