Layoutクォリティ
Layoutでは、お客さまがラグを手にする前の安心をサポートするために、現地で譲り受けたラグたちを職人さんたちがしっかりとメンテナンスしてくれています。
Layoutで働いてくれる職人さんたちには「Layoutのこだわり」を理解してもらうことから始まります。
それは、現地での常識とはちょっと違うLayoutがこだわる「ラグへのキモチ」なのですが、ベテランの職人さんたちにマネージャのカーゼムさんが粘り強く伝え続けています。
2023年6月に平井が訪問した時には、日本国内でおこなっているラグの最終チェックの方法も伝え「貝印ピンセット」をプレゼントしてきました。
「お客さまの見えないところでラグを大切にすることこそ、お客さまを大切に思うこと。」
Layoutでは、職人さんと一緒に「ちゃんとしたラグ」をお届けしていくために日々改善しています。
■仕上げ担当の仕事
各地の買付先から届いたラグたちの状態を確認し、クリーニング時にダメージを受けそうな箇所の補修などをおこなってからクリーニング工場へ送る。
クリーニングが終わり工房に戻ってきたラグたちの洗いの確認をおこない、ドレゲ(フリンジ)、シラゼ(エッジ)などの仕上げ、ラグ全体の最終チェックをおこないます。
■マンスールさん(41) 仕上げ担当 二児のパパ。
アルダビール州メシキン町ハンバス村出身、Layoutといちばん長いお付き合いのリーダー。
親戚のおじさんに教わり16歳からこの道へ 。
仕上げや商品のチェックが得意で、特にシラゼ(エッジ)をやるのが大好き。
どんなに細かい仕事でも文句を言わずにしっかりとやってくれる頼れる存在。
カーゼムさんからはまじめすぎる性格だといつも言われているが、
なぜか「ゴルゲ メシキン(メシキンのオオカミ)」というニックネームを持つ。(いじられている)
■ベヘルーズさん(45) 仕上げ担当 二児のパパ。
西アゼルバイジャン州テカーブ出身。
お兄さんから教わり17歳からこの道へ。
仕上げ作業のなかではシラゼが得意で大好き!
まじめでやさしく、みんなにチャイを入れたり、フルーツを切ったりして出してくれるジェントルマン。
仕事の時はパリとしたシャツとスラックスで、帰るときはなぜかTシャツというスタイル。
■修理担当の仕事
ラグたちの状態を確認し、穴が開いている箇所の経糸・緯糸の修復、パイルを結ぶなどの修理をします。
一つひとつラグの構造を調べ、同じように直していくため知識と技術、そしてなによりも経験が必要な仕事。
Layoutでは、通常現地で修復しないような小さな穴やダメージもみつけて手を入れることを職人さんたちにお願いしているので、とても時間のかかる作業です。
■ムハンマドさん(48) 修理担当 二児のパパ
東アゼルバイジャン州ミヤネ出身 。
ハジャリーさんという絨毯屋さんで働き始めた時に技術を教わり15歳くらいからこの道へ。
修理はどれも得意という頼りがいのある職人さん。
まじめな方で、仕事が丁寧。パイル修理の色糸選びが秀逸。
ゾランバリの修理工場で働いていたが、休みの日にLayoutの仕事を手伝ってくれたことがきっかけ。
煙草を吸わない、おしゃべりをしないという人柄からカーゼムさんがLayoutで働いて欲しいと熱望し働いてもらうことになった。
■サルマーさん(47) 修理担当 二児のパパ
ゲルメ町・パルチン村出身
故郷の村ではみんなラグの修理の仕事をしていたので周りの人たちから技術を教わり17歳からこの道へ。
パイルを結んでいく修理は早くて得意。
性格は根はまじめだがよく笑う笑顔の可愛いムードメーカー的存在。
故郷が遠いので今は倉庫敷地内の部屋で単身赴任中。
クリーニング
Layoutでは、現地のクリーニング工場にラグたちのクリーニングをお願いしているのですが、工場ごとに得意なラグがあるためにトライバルラグとギャッベはそれぞれ別の工場に依頼しています。
現地には上手な工場やそうでない工場が混在しているため、仕上がり状態を確認しながら時間をかけて選び抜いた、信頼できるLayoutクォリティの工場です。
もちろん、将来はクリーニング工場も自社で立ち上げて現地に雇用を生むという夢を目指しています。
<ラグはクリーニングがとても大切です。>
現地の絨毯屋さんは口を揃えて「洗ってあるよ」と言いますが、ラグは織り終わったら必ず洗うので、間違ってはいないのですが、本当のところいつ洗ったかわかりません。
特にヴィンテージラグなどは、仮に洗ってあったとしても、長い間倉庫に眠っていたり、汚れたラグと混在していたりと、見た目では判断できませんが、決して良い状態ではないことが多いのです。
クリーニングが十分でないラグは、付着したホコリなどがアレルギーの原因になることもあるので十分注意が必要です。