インテリアから見る日々 Vol.5

株式会社FAH末好宏紀の連載ブログ⑤。

さて、5回目です。5回ブログを書いたわけですが、ふと気になりました。

何回ブログ書いたら『ブロガー』と自称していいのか。

そもそも、回数なのか?自分のサイトでブログをかけばOK?
いや、ブログで稼げばいいのか?などなど。。。
勝手な想像は膨らむばかり。こうなったら『答え』がほしい。
30年前なら辞書を引っ張り出し調べたり。詳しい人に聞いたり。

ただ、今は2020年。グーグル先生がポケットにいます。調べてみると。。。

『ブログを公開している人の総称。』デジタル大辞泉より。
そう、私は立派なブロガーでした。

どんなものでも肩書がつくことが嬉しい私。とっても嬉しい事でした。


さて、ブロガーの末好が書く今回のテーマは、『ダイニングってそもそも何?』

ダイニングとは、住居における「食事室」(家族そろって食事をする場所)のこと。ダイニングルームともいう。辞書的な意味はこれで問題ないと思います。

元々日本では、サザエさん的な暮らし方が一般的でした。
座卓を家族で囲む。そして、食後もそこでリラックスする。

しかし、最近は、欧米のスタイルの影響で、リビングとダイニングを分けるのが一般的になってきました。(※リビングダイニング(LD)として、一部屋になっているが、それぞれのゾーンは分けている)

正直、どちらが正解とは全くないです。最近では、リビングのソファに低めのダイニングテーブルを合わせて食事をするLDスタイルも日本ではあります。

お部屋の形や状況。家族構成ににもよります。ただ、あまり、欧米では見かけません。
理由の一つに、家の広さがあると思います。ただ、欧米でも都市部にある家は大きくない部屋もありますが、その場合でも、リビングとダイニングは分けています。

ここからは、個人的な解釈と考えになりますが、リビングとダイニングでは、目的と目線の対象物が違うと思っています。


まず、目的。
ダイニング=食事をする、リビング=リラックスする目線。
ダイニング=人(家族や知人・友人)ソファ=テレビ・本・暖炉などこの違いはとても大きいと思っています。
ダイニングとリビングの違いを書いてみました。

今回のブログでは、『ダイニングとは』がテーマなので。ダイニングについて、掘り下げてみようと思います。インテリアの仕事をしてきて、忘れられないお客様との会話があります。

元々、ダイニングテーブルを使ってなく、ソファの前のリビングテーブルで食事をしている親子の方でした。お母さんとお子様、テレビを見ながらの二人並んでの食事がいつものパターンだったようです。

お客様がこう言われました。『久しぶりに外食をした時、ふと思ったんです。この子はこんな顔して食事するんだ』
その時に、『ダイニングテーブルを買おう。』と、思われたみたいです。

テレビを見ながらの食事か良いとか悪いとかではなく、テーブルを囲むってこういう事なんだ。と、私自身も気づかされました。

ダイニングテーブルでも座卓でもどちらもでもいいのですが、ダイニングとは『顔を合わす場所』と、思ってます。
家の中で、顔を合わす事を大事にした空間は素晴らしいダイニングだと思います。そのために、長く座っても快適な椅子がいるし、お気に入りの照明も必要だし、食事がおいしく見えるお皿もいる。
食事の時間。お茶の時間。時には、子供の宿題を一緒にする時間。ダイニングはそんな場所だと思います。

もし、お時間あれば、家のダイニングで『どう顔を合わせる』か、是非、想像してもらえれば幸いです。

(text : SUEYOSHI)


SUEYOSHI HIROKI

株式会社 FAH 代表取締役 
1985年広島生まれ 京都育ち 1年だけカナダ暮らし。
20歳のときに入ったインテリアショップに衝撃を受けインテリアの仕事で生きていくと決意。23歳から35歳まで、広島のインテリアショップに勤務。自分のごだわりではなく、依頼者の理想を暮らしやインテリアを具体化する『カメレオンコーディネーター』を目指し日々を過ごす。
2020年 株式会社 FAH 設立。
個人宅。モデルハウス・ルーム。店舗(ホテル・飲食店等)商品開発などインテリアに関わる事を楽しくするために日々挑戦中。