やまがたさんの暮らしのあしあと Vol.7

こんにちは! 

やまがたゆかです。 

先日、一緒?にコラムを書いている末好さんの4回目の記事を拝見し、 「そうそう!飽きさせないために一体どうしたら、、、、」と悩んでいたら、「楽しそう」という大事なことが書かれていました。 

いや、そりゃもう、末好さんの得意そうなやつじゃん!とツッコミたくなりましたが、その通りだな〜と思い、私も赴くままに今回も楽しく書かせて頂きます。 

8月が終わりに近づき、セミが苦手な私はホッとしています。 
私には現職のOBOGの中にとても尊敬する女の先輩がいるのですが、 その先輩は、「虫の中だとセミが一番好き!」と豪語するくらいのセミ好き。 

自分の髪の毛にセミの抜け殻をくっ付けてみたり、愛犬の背中にセミの抜け殻を大量にくっ付けて遊んでみたりと、奇天烈な価値観すぎると、“引く”という心を超えて、結果的に“大尊敬”までいってしまった方です。 

彼女の「熱心さ」にはいつも驚かされています。 飛び抜けたセンスの持ち主なので、いつか彼女についてもご紹介コラムを書きたいと思います。 

今回の本題としては、連載6回目の最後に少し触れた、熱さ。熱量。について書かさせてもらいます。 

セミの流れからもありましたように、
そう、今回のテーマは 

「熱さ。」について。 

言葉遊びのような話ですが、熱さにはいくつかの分類があると思っています。 

・生き方が情熱的ーー。 

・好きなことに熱狂するーー。 

・熱意のある話し方ーー。 

・物事に熱中しているーー。 

・熱心に取り組んでいるーー。 

どれも、自分の想いを存分に注ぎ込んでいるように見えます。 

総じて、熱さ。という言葉にまとめられますが、 
その熱さというのは、実際の温度とは異なるくせに、 
周りや側にいる人、関わった人にも「熱さ」を伝播させる力があります。 

前回に続き、事例は「野球ネタ」で始まりますが、 
私はこの熱量が伝播し、一体になる瞬間をよく球場で体験します。 

応援しているチームがピンチの時。 
みな、やや諦めかけた雰囲気が流れるも、どこからともなく、1人の拍手が始まる。 
それを聞いたファンはハッとさせられて、 
思わず手が千切れるかと思うくらいの拍手が鳴り始める。 

球場全体が1つの熱を帯びた状態に包まれる。 

きっと、その割れんばかりの拍手と熱気が、 
バッターボックスに立つ選手へと伝播するのかもしれない。 

あるいは、 
バッターボックスに立つ選手から発する、諦めることのない熱を帯びた出立ちに、 ファンが背中を押されるように拍手が連鎖していったのかもしれない。 

いずれにしても、この熱の正体こそが、 
その瞬間の自分をどういう心持ちにさせるかのキーのような存在なのだと思います。 

見えない熱が、エネルギーとなり、実際に目の前で起こる事象に影響を与えていくのだと すると、心に秘めた熱というのがどれほど現実を変える力があるのだろうと、少しドキドキするくらいです。 

ただ、少し疑問に感じることもありました。 

本当に熱を帯びていれば、いいってもんだろうか? 

私が今回、熱量や熱さ。が自分の人生を色めきだったものにしてくれるように思えたのでコラムに書きたい!と思いましたが、何か違和感を感じた言葉があります。 

それは、 

熱くなりすぎちゃった。ごめん。 

という、よくあるセリフです。 

つまり、熱くなりすぎるあまり、 
自分の本意や希望とは異なる方向に自分が進んでいる様だと思うのですが。 

冷静になれていない。 
熱さによって、自分がアンコトローラブルだったってことです。 
(あ、パソコンでも熱を持つと、オーバーヒートとか熱暴走って言いますね!) 

熱量や熱さを誰から譲り受けたり、伝播されることで 
自分の中の冷えた心や態度が変わり、 
心臓がちょっと早くなるくらいの感覚で、
「やらねば!」「やりたい!」「やるぞ!」というニュアンスで秘めた気持ちが 表にでてくるような瞬間があります。 

それが、パワーになって仕事や頑張りたいことが頑張れることもしばしあります。 

それは、本当に素晴らしいことだと、いつも関心しているし、 
私自身も自分の熱量の低下を感じると、意図的に熱が伝播されやすい人の元へ行ったりもします。 

私の職場には、熱量の伝播師のような人が数名おり、その人と話すとみんなお尻に火がついたような・目の奥に炎が灯ったような状態でまた日常へと駆けていきます。 

この伝播師たちは、おそらくプロの伝播師なので、熱源とでも言える人なのだと思い、この人たちを観察をしていました。 

すると、2個の仮説にたどり着きました。 

自分の意思で自分を熱くする人

と、 

自分の意志とは関係なく熱くなる人。 

がいるという説です。 

私の大好き、野球選手たちも、熱伝導師たちも、 
前者の強者なのではないかと思います。 

ここぞ!という時に、 
自分で自分を鼓舞することや、 
上手に周りの熱を取り入れて、自分を熱くしていく人。 

私はその人たちの熱を見て、 また自分の気持ちの温度差を体感し、冷めたスタンスで日々を送ることに身の毛が世だったりしています。 

“熱く、熱く、熱く、立ち上がれ。” 

という一説がベイスターズのファンソングにあります。 

大ピンチの時に流れる曲なのですが。 

私はてっきり、「選手!諦めずに、戦おうぜ!」という応援の言葉かと思っていましたが、これは、選手に向けた言葉というよりも、ファンが自分自身に向けた応援し歌なのかもしれないです。 

熱くなりすぎるのは、時に想像してない方に転がっちゃいますが、 
ー大人になっても熱くなれる人でありたいーそう思っています。 

おしまい


やまがたゆか

テキスタイルデザイナーを経て、絨毯・ラグの企画営業デザインを担い、今は空間デザインをメインにした、アートディレクターをしています。  職場ではデザイナーのマネージメントもしごとの一つ。  物書きの名前は「やまがたゆか」で連載を開始。   プライベートはゆるゆると愛犬とごくごく普通の旦那と暮らしています。  銀色夏生さんの本が好き。