説明
バルーチ族
イラン東部、アフガニスタン、パキスタンに暮らす部族。
直線的な幾何学紋様や深い落ち着いた色あいは、日差しが強く特に乾燥の厳しい環境で暮らす彼らの力強さを表しているように感じます。
イラン東部の町や村には定住したバルーチの人たちが多く暮らし、家の中に織機をしつらえお母さんたちが家事や仕事の合間にラグを織ります。
バルーチらしい、幾何学模様のボーダーで囲まれた中央には、イランでボテと呼ばれるペイズリーの原型となるデザインが並んでいます。
その姿は糸杉が風になびく姿や山岳地帯に生えている低い灌木を現しているといわれています。
ゆらゆらと風になびく木の下には、小さな動物が少し上を見上げてその様子をうかがっているようです。