ギャッベとトライバルのハーフ
こんにちは、バイヤーHです。
暖かくなってダウンコートをしまおうかと思った矢先、真冬並みの寒さに逆戻りしてしまいましたね。
そんな春の訪れはもう少しお預けの3月のオススメラグはこちらのギャッベです。
私はこのラグを「ギャッベとトライバルのハーフ」ではないかと思っています。
作りはギャッベ、デザインはトライバルラグ。
「フカっとした踏み心地がほしいけれどデザインはトライバルラグが好きなんです。」
という方にぜひおすすめしたい1枚です!
それでは詳しくときめきポイントをご紹介していきます。
デザインの面白さ
真ん中の緑色のモチーフはカシュガイ族などのラグによくみられるモチーフです。
これが何を表しているのかは諸説あり真相はいまだにわかっていないようですが、、、
私はカニにみえます。みなさんは何にみえますか?
何のモチーフにしてもザグロス山脈に住む人々にとってはとても重要なモチーフなことは確かです。
もしかしたらその部族の人々がずっと大切に守ってきて、「ほかの人には教えてはいけないよ!」と言い伝えられているものかもしれない。
なんてつい想像をしたりしてしまいます。
どの色も魅力的
このラグに使われている色を1色ずつ見てみるとどれもとっても魅力的なんです。
青は濃淡がよく出ていてグラデーションがきれい。海のように表情があります。
緑は深い森のような緑。新緑とは違う落ち着きのある色。癒されます。
黄色(オレンジ?)はよく熟したマンゴーのようでフルーティです。
ベージュは羊そのままで、のんびりと自由な羊たちが目に浮かびます。
そして!春にぴったりの桜色がほんの少しだけ使われています。
こちらはぜひショップでどこに桜色が隠れているか探してみてくださいね!
フリンジにも注目してみると、ベージュとグレーがかったブラウンの2トーンのウールを撚って1本の糸にしています。
端に少しだけ顔をのぞかせるフリンジの色味や質感もラグ全体の印象に大きく影響を与えるので要チェックです!
このように、1つ1つの“色”がとっても魅力的なこちらのラグ。やはりただモノではありません。一味違うオーラを放っています。
踏みごごちもばっちり
伝わりますでしょうか?このもこもこ感。
作りはギャッベに近いので座ったりゴロゴロしたりするには十分なふかふか感があります。
厚みを表すなら、ギャッベとトライバルの中間くらいなのでやっぱりハーフなんだとやけに納得してしまいました。
ごろんとしてくつろいでも良し、テーブルを置いたときの安定感も良しの程よい厚みは色々なシーンで楽しめそうでワクワクしますね!
実際に敷いてみる
ここまでラグの一部分にぐっとフォーカスしてときめきポイントをご紹介してきましたが、3歩下がってこのラグの全体を見てみましょう 。
少し離れてみると、また違ったラグの魅力に気が付くことがあります。
いかがでしょうか?先ほどまでとは印象が変わりましたか?
気になるラグを見つけた時にはこんな風にすごく近くで観察したり、手で触れてみたり、3歩下がって全体を眺めてみたりするとラグはいつも私たちに新しい発見を与えてくれます。
ずっと眺めていたら、このラグをイランで見つけたときのことを思い出しました。
たくさんのギャッベが積まれた倉庫の中、異彩を放つこのラグを見つけた瞬間に「これは絶対に日本に持って帰ろう!」と心の中で即決したのを覚えています。
まさに一目ぼれですね!
こんな風にこのラグへの愛をつづっていたら、旅立ちの予感が、、