スタッフOKとアーティスティックなモノたち

みなさんは、何気なく放った一言で、事がどんどん大きくなっていった経験はあるでしょうか。今回はスタッフOKの夏休み中の出来事をお送りします。

1.新訳、竹取物語

みなさん、竹取物語はご存知でしょうか。竹取に行ったおじいさんが竹の中に女の子を見つけて持って帰る物語ですね。今回は女の子ではなく、本体の方、竹が主人公のお話です。

2.何気ない一言から始まった

夏、みなさんは何をしたくなりますか。私は、親友のやばちゃんと「流しそうめんがしたいね。」なんて話していました。誰でも夏になれば一度はちらつく願望ですね。今やホームセンターでプラスチックの流しそうめん機が売っていますし、私が高校生の頃はお弁当の代わりに同じところをぐるぐるそうめんが回る流しそうめん機を持ってきている同級生がいたので、流しそうめんは比較的手軽なものとして認識していました。今思えば私は本当の流しそうめんを忘れていました、いつの間にか現代の流しそうめんに慣れ切っていたんですね。

3.流しそうめんするよ

そんな私の前に、流しそうめんするよ、と言ってやってきたのはプラスチックの流しそうめん機ではなく結構デカめのトラック。私たちの流しそうめんは竹取物語から始まりました。

4.竹取物語

流しそうんめんしようと思って竹取るところから始める人いますか?ちょっとおかしいなと思いつつ、トラックの後をついて行きました。

5.竹藪

立派な竹藪に到着しました。竹林ってめちゃくちゃかっこいいですね。ついでに竹切るおじさんたちも愉快で素敵な方達でした。できるだけ太い、そうめんがスムーズに流れそうな竹を選びました。

6.はみ出てる

トラックからはみ出てます。道路交通法とかに引っかからないのか心配でしたが捕まらなかったので多分大丈夫だったんでしょうね。

7.竹割物語

次は竹を二つに割っていきます。なかなか真ん中二つに綺麗に割るのは難しいみたいです。一度割れ目を入れると真っ直ぐ割れていくのが面白すぎました。二つに割って終わり、ではありません。まだまだそうめんを流す器の竹にはなっていません。中にある節をハンマーでスコーン!と叩いて抜いていきます。残った節は綺麗に削って段差をなくしていきます。そうめんが滑らかに流れるためにはどれも必要な作業です。

さて、ここまでは対そうめんに対する思いやり作業でしたが、そうめんを食べる人間たちが安全に食べるために、竹の縁を面取りしていきます。ささくれで怪我をしないように、丸くしていく作業です。

ここまでやってようやく流しそうめん会場へ。そうめん食べるって大変。

8.竹磨物語

まだ食べれません。竹の中にくっついている甘皮みたいなやつをたわしで擦って取り除きます。

9.竹組物語

ここまできてようやく竹を組んでいきます。支える足も竹。一日竹取物語でお世話になったKさんが綺麗に組んでくれました。歩道まで飛び出た大作です。

10.竹取物語完結

ここまで大変でした。いろんな方にお世話になって完成した流しそうめん…作って満足、心が満たされたのでそうめんが食べたいという気持ちは薄れていました。いくつか写真のせておきますね。おいしかったです。

めちゃくちゃ長い

壮大な竹取物語、いかがだったでしょうか。日々、発言には注意していきたいなと思った一件でした。まだまだ残暑が続きますが、みなさんも残りの夏を楽しんでくださいね!では。