インテリアから見る日々 Vol.13

株式会社FAH末好宏紀の連載ブログ13回目。

キリスト教では、縁起が悪いとされている『13』まったく気にしていない末好でございます。

このブログは全20回の予定なんですが、気付けば、のこり7回。
そう思えば、ラッキー7。

要は、ラッキーとアンラッキーは考え方次第。
色々な経験も、それを生かすか殺すかも心掛け次第。
最近つくづく、思います。

いろいろな変化があった2020年。
2020年に限らず、これからの時代、『変化』が当たり前になる。ってことで。。。『
変化の波を楽しみながら乗りこなすサーファーなる』が目標です。
ってことで、本題へ。

『家とインテリアの関係性について』

私はよく、家とインテリアの関係性を、『人と服』と例えること多いです。
家(人)自体が、素晴らしければ、あまり余計なことをしないように心掛けます。
逆に、家(人)では、表現しきれない部分があれば、それを、インテリアで補えるようにしてます。
同時に、口癖のように『建築家は神』と表現します。
少し、大げさな表現かもしれませんが、これは本音です。
神が人を創造するように、建築家は家(建物)を創造してます。(これはあくまでニュアンスの表現です。)ただ、神様もすべての人を、完璧に創造するわけではないです。
逆に、だからこそ、個性が生まれおもしろいと思ってます。

ボクみたいに、脚が長いわけでも、顔が小さいわけでもない人を生み出すわけです。
それをカバーするモノの一つが『服』だと思います。
建築も、同じだと思います。想像してみてください。A.スタイルが良く、イケメンだけと、服がダサい。B.スタイルと顔は普通だけど、おしゃれ。
どっちが良いですか?
個人的には、Bを選びます。たぶん、自分がそもそも、Aのスタイル良いイケメンじゃないから、せめて、努力でなんとかなるBを選んでいる気もしますが。。

もう一つ。(こっちはおまけ)A.服がおしゃれで、家が微妙。B.服が微妙で、家がおしゃれ。
これも似たような質問かもです。
要は、インテリアが素敵な人は、素敵に見えるって話です。

話は、戻って。。。。
それほど、家においてインテリアは大事だと思ってます。どれだけ素晴らしい家を作っても、インテリアで台無しになることもあります。
建築写真で家具が入ってない写真を見ることがあります。
建築としては、それでOKだと思うのですが、『家』とは感じないことが多く、やはり、家を完成させるには、『インテリア』は欠かせないものだと思います。家は、インテリアがあってこと、魂が宿ります。

よく、家具の納品に立会いますが、ただの空間に、インテリア(家具など)が入ると『家』なるんです。インテリアは家を作るのに、家自体と同じくらいに大事な要素だと思います。
私が、扱っているのは、インテリアの中の家具がメインです。もちろん、トータルコーディネートの中に小物雑貨も入るので、扱うこともあります。
ただ、これはあくまで、モデルハウスなどの場合が多いです。個人邸の場合は、住む人が一つ一つの雑貨やグリーンなど揃えていくことで、その人の『家』になっていくと思っています。

服も、最後の個性は、アクセサリーなどで決まりませんか?それに近いです。
その人のスタイルの大まかな部分(家具)をしっかり揃えていれば、あとの小物は、自由に楽しんでもらえると思っています。インテリアは難しいと言われる事が多いですが、私は、日本人は、おしゃれな人が多いので、インテリアも同じ感じで楽しめるはずと思ってます。

家とインテリア。人と服。似てると思いませんかー?

(text : SUEYOSHI)


SUEYOSHI HIROKI

株式会社 FAH 代表取締役 
1985年広島生まれ 京都育ち 1年だけカナダ暮らし。
20歳のときに入ったインテリアショップに衝撃を受けインテリアの仕事で生きていくと決意。23歳から35歳まで、広島のインテリアショップに勤務。自分のごだわりではなく、依頼者の理想を暮らしやインテリアを具体化する『カメレオンコーディネーター』を目指し日々を過ごす。
2020年 株式会社 FAH 設立。
個人宅。モデルハウス・ルーム。店舗(ホテル・飲食店等)商品開発などインテリアに関わる事を楽しくするために日々挑戦中。