暮らしとわたし Vol.14

前回の予告通り、今日も展示会のお話です。

展示会というのは、それぞれの職種において重要な存在で、だけどもその業界にいない人たちからすると未知の世界…そこで、この未知の世界について、作り手やメーカーさんのことについて、ちょっと興味が持てるようなお話ができればなと考えています。

生活に触れるもの=家具ってみなさんが思っている以上にたくさんのメーカーさんがあって、たくさんの想いがあって作られているので、そんなことを少しでも感じてもらえれば嬉しいです。選ぶ楽しさは無限大です。

無限大!

そう、無限大!と思ってしまうほどの日本最大規模のメーカーさんへも行ってきました。

びっくりするくらいの敷地面積で、去年よりさらに拡大しましたと聞き、感嘆するほどのビッグメーカーさんでした。

行かないとわからない、とこれほど思ったことはありません。
カタログやオンライン、いろんなところでそのメーカーさんの商品を目にしていますが、そこから感じられることって本当に一部分にすぎないのだと実感しました。

流行への乗り方や地域貢献など、ここの地域に住んでいる人にとって当たり前の光景かと思うと、うらやましい限りでした。インテリアを楽しむことが出来る場所はまだまだ少ないのが現状です。

こうして地域に根付くインテリアが楽しめる場所が少しずつ日本でも広がってくれるといいなと思います。そして、わたしたちのお店がその存在になりたいと改めて思わせてくれた場所でもありました。

こだわりのメーカー

びっくりするくらい大規模なメーカーさんもあれば、こだわりがあり想いのある小さなメーカーさんもあります。
その小さなメーカーさんでも家の中を飾るアイテムを見つけました。

木材選びとデザインにこだわったモノ作りから生まれるアイテムの数々…これからのわたしたちのお店に必要なモノと同時に、わたしも欲しいアイテムを見つけてしまいました。

気づけば、店頭分に合わせて自分の分もちゃっかり発注していました。
今ここで言うととってつけたような感じになってしまいますが、お店に展示するものの基準として、“わたしたちが良いと思うものを選ぶこと”があります。スタッフ愛用率NO.1と聞くとやはり安心感がありますよね。

そこで働いている人たちが良いと思って実際に使っているというのは、本当に良いものということがよくわかる、わかりやすくて安心することの1つだと思います。ということなので、展示されるようになればわたしは、どんどんオススメしていくこと間違いなしです。
わたしの部屋にお出迎えする日が今から楽しみです。

展示会では、家具の可能性を新たに発見する機会でもあります。

家具のおおよその形には、大きな変化というものはありません。
わたしが知っている限り…となりますが。昔々の平安時代にもメソポタミア文明時代にも、コロンブスが新大陸を発見した頃にも家具はありました。
その国や気候、そこにあるものや文化によって装飾など多少の違いはあるものの、大きく変化はないように思います。
そして、どれも同じじゃないかとふとどうしようもないことを考える時もあります。

暮らしの提案

では、新たな発見とは何か、新たな暮らし方の提案だとわたしは思います。

どのような暮らしがしたいか、こんな暮らし方してみませんか?という提案です。
最近はおなじみになってきた、LDタイプの家具はまさに新たな暮らし方の提案だったと思います。

ちなみに…LDタイプとは、リビングとダイニングを兼ね備えた家具のことです。ダイニングテーブルの高さは通常70~72cmですがLDタイプの高さは65cmと少し低めで作られています。

そのため片側がソファ、片側には寛げる高さのイスを配置、というタイプです。リビングとダイニングの良いとこどり、という感じです。家族団らんを1つの場所にしたいという想いをかなえた暮らし方の提案でした。

LDタイプの次に来るかもしれない家具の新たな可能性の発見、ありました。

LDタイプにとても近いのですが、普段は足がのばせるカウチタイプが2つ、4人家族で寝たりあぐらをかいたり、寛いだり、サイドテーブルがお客様がいらっしゃったときにはダイニングテーブルに変化したりと、面白い工夫があるものでした。
商品化されるのが楽しみです。 展示会のお話、そろそろもういいよってことにもなりそうなので、また機会がありましたらお話したいと思います。

みなさんの働いている業界の展示会のお話ってどれを聞いても面白そうで、聞いてみたいです。業界のはなし、みたいな企画あったら参加したいなとふと思いました。

(text : Shimazaki)


SHIMAZAKI AYAKO

模様替えがすきで、自分の部屋をしょっちゅうかえていたそんな幼少期を過ぎ、気づけばインテリアを仕事にして12年経ちました。タイプの違うインテリアショップ2店舗の店長をしながら、最近はEC事業にも手を出し始めた好奇心のかたまりのような性格です。集中力は高いけど持続性がかなり低めなのでブログを書くこと、こっそり心配しています。