前回、主にソファに使用される素材のことで書きましたが、今回はダイニングテーブルの天板に使われる素材の特徴を書きたいと思います。 

一番人気があるのは、やっぱり木製の商品です。木の種類も豊富にあり、材種によって木と言っても種類があります。 

無垢材 

全て天然の木から削り出している素材です。
無垢材＝良い家具と思う方も多いのではないでしょうか？ひとつひとつ木目も異なり表情豊かで、質感の良さがあります。
一枚の物もありますが、最近はほとんど集成材と呼ばれる幾つかの無垢材を、繋ぎ合わせているものが多いです。
全て天然木なので、表面に細かな傷などができた際は、表面を削ることによって新たな表面を出すことができ、新品の時のような状態に戻すことが可能です。

ただ、乾燥を十分にしていない無垢材だと湿度などで伸縮をしてしまうので、反ってしまうこともあります。オイル仕上げになると、水分がシミになってしまう可能性と定期的なオイル塗布も必要になり、結構手間がかかります。
個人的には、シミや傷などは気にしないおおらかな気持ちで使って欲しいです。最悪削れるからぐらいな気持ちで。

あと、新しく注文した無垢材の木目が気に入らないと言う人がいます。販売時にお伝えしているつもりですが、本来はひとつひとつ違うのが良い素材だと思うので、そんなときは展示品を可能なら購入するか天然木はやめたほうが良いです。 

突板 

天然の木なんですが、厚み0.2mmから0.6mmぐらいの薄くスライスした天然木です。
大根の桂剥きみたいなイメージです。
それを合板などに貼って家具に加工しています。
薄いとはいえ天然木なので、パッと見た感じは表面の感じは無垢材に見えます。

無垢材よりも重量が軽く、価格も抑えられるものが多いですが、たまに年配の方に貼り物の家具かと軽視されてしまいます。
北欧家具やヨーロッパの家具は突板の方が多く使用されていて、質感も悪くないです。

デメリットは、無垢材と違い補修が容易にできないことで、薄い素材なので深い傷がついてしまうと無垢材と違い、削ったりができず、下地の合板が見えてしまいます。ダイニングの天板で使用されている場合は、深い傷はつかないように注意が必要です。 

ガラス 

モダンな雰囲気を出すには最適です。
透明のガラスなら、透けるから空間を広く見せる効果もあります。
脚部のデザインが綺麗なテーブルの場合も、透明なガラスなら隠すことなく見えます。色のついたカラーガラスもあり、カラーを入れて部屋のアクセントにもできます。

気になる点でよく言われるのが、物を置いた時のカチっていう音問題と角が尖ってる天板の場合にぶつかったら痛い問題。
音は、コースターやランチョンマット敷くしかないです。
そして、ぶつかった場合は確かに痛い、木製より倍痛いと思いますし子供のいるときは要注意です。

どちらも注意するしかないですね。角をガードするものあるみたいですがデザインを損ねるので、あまりオススメできないです。 

大理石　セラミック 

ここ数年、大理石を提案しているブランドが多くなったせいか提案機会の多い大理石。
昔と違い本磨きのツルツルした質感よりマットなものが主流です。
こちらも木の無垢材と同じように素材は違いますが高級感が出ます。扱いもそれなりに手がかかりますが、磨き直しも可能な素材です。 

そして、石目っぽい素材で扱いやすくなったのがセラミック。
石っぽく見える素材で、大理石にはない扱いやすさ、傷にも強い、水にも強い、熱にも強い万能素材。
でも、どちらも高価格になってしまいますが、高級感を求めている方にはオススメです。 

メラミン 

我が家のテーブルは、この素材でマットなブラック天板です。
扱いやすくて良い素材だと思ってますが、あまり既製品のテーブルでは見かけません。
何か溢しても全く気にならない、ホットプレートで焼肉して油が飛び散っても全く気にならない。そんな素材です。
多分安っぽく見えるから敬遠されているのかもしれません。以前も某ブランドから新商品で出たのですが、一年で廃番に。
なんでか聞いたら売れなかったそうです。。。良いと思うんだけどな。
そんなに安っぽく見えないと思っています。個人的には一番のオススメです。 

今年、金沢にオープンした国立工芸館。コロナ対策が徹底されていました。入場は事前予約必要です。 

(text : Doi)

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