暮らしとわたし Vol.23

「アイノとアルヴァ」

アイノとアルヴァ二人のアアルト、

タイミングよく行ける日ができたので友だちに無理を言って(なぜなら全然興味がない笑)連れて行ってもらいました。

葉山にある神奈川県立近代美術館で開催された《アルヴァ・アアルト-もうひとつの自然》展覧会へ3年前行っていました。

美術館の佇まいと展覧会がマッチしすぎて可愛くて、楽しくて、だからこそ今回のアアルト展も楽しみにしていました!

しかも今こっそり流行っているらしいアルテックのガチャガチャもあるらしいと聞き、行くしかないと、友だちを誘って行ってきました。

(結局ガチャガチャは1日50個限定で終わってしまって、やることはできなかったけれど。)

展覧会は、いろんなところに行くたび色んな面白いことがあってワクワクして楽しいから、好きです。

今回も、展覧会の入り口に入るまでも素敵でアアルト夫婦の思い出がつまっていました。

アイノとアアルトの2人のことが存分につまった展覧会で、ひとつひとつ見たことないものだらけでゆっくり時間をかけて丁寧に見ることができました。

たくさんの図面を2人で描いていたことも初めて知って、建物をただデザインするだけではなくて、「日常の暮らしにこそデザインが必要である」という思想から、フィンランドの環境特性に基づき、自然のモチーフを取り入れたデザインで建築設計をしていたことも知りました。

お互いに影響しあい、補完しあいながら制作を行ったアアルト夫妻、よかったです。

アルテックの家具が欲しくなりました。やっぱりいいなぁとしみじみ。

美術館に興味のない友だちと行ったわけなのですが、見るところが違って面白かったです。

建築の仕事に携わっていて、造作の家具図面などをひいているので、美術館の中に展覧会のためだけに作られる大規模な建築物について、作り方組み上げ方や、作り上げたひとたちへの尊敬の念が、すごかったです。

それこそが、この「ニューヨーク万国博覧会フィンランド館」のうねる壁の再現でした。

以前の展覧会で、この万博のことを知ってその時代に生まれたかった〜体験したかった〜なんて話をしていたから、感動的でした。

再現したものを見る機会が巡ってきました!

わたしが好きなもののひとつ、

“うねる”もの。

イッタラのフラワーベースや、アルテックのパーテーション、ガラスのうつわ。

アアルト夫妻の作る“うねる”ものたちのバランスが良くて、1つあるだけでインテリアが輝きます。

フラワーベースは、先日とうとう手に入れてお部屋に仲間入りしました。

嬉しくて嬉しくて、お花を飾っていた写真は撮り損ねましたが、何も入ってなくてもサマになります。変形でうねっていても、そこだけが浮くのではなくて調和しながら存在感のあるフラワーベースは、あるようでどこにもありません。あるだけで良い、そんなフラワーベースです。

直線だけで成り立っている家(だいたいの家ってそうですよね?)の中に“うねる”ものがあると、違和感と際立ちだけかと思いきや、調和してくれるって本当になぜなのでしょう?これがアアルト夫妻の魅力のようにも思いました。

おうちの中にひとつ“うねる”ものを加えてみることおすすめです!

イッタラや、アルテックにはアイノとアルヴァ、アアルト夫妻の愛やデザイン、面白さが溢れているように思うので、ぜひ一度みて知ってほしいブランドたちです。

(text : Shimazaki)


SHIMAZAKI AYAKO

模様替えがすきで、自分の部屋をしょっちゅうかえていたそんな幼少期を過ぎ、気づけばインテリアを仕事にして12年経ちました。タイプの違うインテリアショップ2店舗の店長をしながら、最近はEC事業にも手を出し始めた好奇心のかたまりのような性格です。集中力は高いけど持続性がかなり低めなのでブログを書くこと、こっそり心配しています。