Journey to Iran vol.1

2020.2/13(木)日本→テヘラン
買付1日目 前半

今回はどんな出会いが待っているのか、どんな景色を見ることができるのか。

旅のはじまりはいつもわくわくした気持ちを胸に荷物をスーツケースに詰め込むことから。
小さなお醤油とお味噌汁、そしてスカーフは忘れずに!

ドーハを経由するテヘラン行の便はいつも夜中の出発のため、
暗くなってから家を出発してガラガラとスーツケースを引き空港へ向かいます。
なんとも言えない高揚感でいつも歩いている道も少し違って見えるのが不思議です。

日本を出発してから約15時間。
普段はほとんど見ない映画を見たりペルシャ語の勉強をしたり、
もちろん睡眠もたっぷりととりながらもうすぐイランに到着です!

イランはイスラームの国なので女性は飛行機を降りる前からスカーフなどで髪を隠します。
これは外国人も例外はなく、女性はみんな必須です。
たまにパーカーのフードの中に髪を全て入れてかぶっているイラン人ではない女性を空港や機内で見かけますが、これはありなの?と気になっています。

髪をセットしたりするのが苦手な私にとってスカーフはけっこうありがたい存在で、スカーフをつけると「よし!」と気合いが入ります。
いよいよ買付の旅のはじまりです!

イランに到着!

お昼ごろにテヘランのエマーム・ホメイニ国際空港に到着しました。

飛行機を降りると空港の中はコロナウィルスの影響か、いつもより人がまばらな気が、、、

出迎えてくれる通訳のAさんとは久しぶりの再会のはずなのですが、日本にいる間もほぼ毎日電話をしているため全然久しぶりの感じがしません!

ねずみ色で薄暗いテヘランの空の下、空港から車で直接グランドバザールへ。
取り壊し中の建物に囲まれたでこぼこの駐車場がなんともイランらしい。。。
使えるスペースはとことん使うんですね。日本では確実に立ち入り禁止です。

バザールに着くと早速、今回の目的の一つでもあるカシュガイのラグを扱うお店を何軒か見に行きます。
カシュガイとはカシュガイ族のことを表しますが、この部族はイラン南部のシーラーズ周辺に住む人々です。
テヘランにはイラン各地のラグが集まってくるので、ここでもカシュガイのラグを見ることができます。

テヘランのグランドバザールはとても広くて、日用品や食料品、洋服などなんでも揃います。観光客もいますが、外国から来る人はそんなに多くないため歩いている人のほとんどがイランの人です。
同じ種類のものを扱うお店はある程度1か所に集中していて、ラグのお店も集中しています。

2月のイランは冬です。
なんとなく暑いイメージがあるイランですが、冬はとても寒いです。。

場所にもよりますが、首都のテヘランは日本より少し気温が低いくらいで服装も日本とあまり変わりません。助かりますね!


迷路のようなバザールの中を歩いていると、ラグを運ぶための台車がすごいスピードで私たちを追い越していきます。
ちょっとかすってるよ!というくらいギリギリの時もあるのでびっくりしますが、こんな風景は日常茶飯事です。みんな歩くのが早い。。

最初に行ったカシュガイのラグのお店はクッションカバーも置いていて、「私もここのクッションカバーを家で使ってるよ!」と伝えてもらうと
「こっちにたくさんあるぞ」というようにひたすらクッションカバーを見せてくれます。
まだ初日なので私たちも買う気はなくてなんだか申し訳ないなと思いながら、とりあえず一通りラグも見せてもらい次のお店へ。

いい出会いが、、、

ここでもカシュガイのラグを見せてもらいました。

すてきなラグを発見!
このお店のラグのほとんどが経糸(フリンジの部分)がコットンだったのですが、こちらはウールでふわふわです。
ここでも色々と見させてもらい、デザインや織りの細かさ、ウールの質や仕上げの美しさなどをチェックしていきます。

まだ市場調査中なのでラグは買わなかったけど、
ここのお店で出してくれたあったかくて甘ーいネスカフェ(なぜかコーヒーとかラテとは言わずみんなネスカフェと呼んでいる)と
チャイと一緒にかじるお砂糖がピンク色のイチゴフレーバーでおいしかったことはとても印象に残っています。

さて、おいしいネスカフェに後ろ髪を引かれながらまた別のお店へ。
こんなかわいいお店の案内を見つけました!

「これじゃお店が分かりづらいから、勝手に書いちゃおうぜ!」という感じでしょうか?
ペルシャ文字もかわいいですが、雑に塗られた矢印がまたいいですよね。
イランの人からすると当たり前のものも、私たちの目には新鮮でただ町を歩いているだけでも驚きと発見とときめきの連続です!

この→のほうへ歩いていくと、奥のほうに1件のお店が。
ここでは少しオーナーさんを待つことに。
その間に素敵な出会いがありました。
チャイとともに出てきたお砂糖の上に置かれた青い包み紙のキャラメルがすごくおいしい!(また食べ物)

中にココナッツのクリームみたいなのが入っていて、すごく甘いけどどこか懐かしい、、、これはぜひ買って帰りたい!
包み紙をしっかりノートに挟んで持ちかえりました。

少しすると、ピカピカの金のエレベーターに乗って登場したオーナーさんが登場。
ラグを見せてもらったがぐっとくるものはなくて、、、、お礼を言ってお店を出ます。
あのキャラメルと出会わせてくれてありがとうオーナーさん。

こんな風に7.8店舗 、ひたすらラグ屋さんを見てまわっていきます。

気が付くと夕方になっていて、ここに来たら絶対に行きたいあの方のお店へ向かいます。   

つづく