『ケッティちゃん』

私の大尊敬するタモリさんが、嫌いになるということは理由があって嫌いになるわけじゃなく、嫌いになるから理由が出てくるものだと言っていました。好きも同じようなもので、理由は後から出てくるものなんでしょうね。 

今回は、直感的にああ好きだな、と思ったラグに、好きの理由をつけて並べてみたいと思います。この子です。 

動物が描かれたラグはやっぱりいいですね。スタイル的には馬、配色的にはロバのかわいいやつです。小型の馬とロバの交配種をケッティと言うらしいので、私も心の中で「ケッティちゃん」と呼んでいます。口なじみがとてもいいので何回も言いたくなってしまいます。 

さてこのケッティちゃん、ぱっと見二匹バランスよく並んでいるようにみえますが、よく見ると… 

おや?3ケッティちゃん発見です。前脚と後ろ脚の一部がちらりと見えています。少し恥ずかしがり屋なケッティちゃんなんですね。長年使っていくとちょっとずつ姿を見せてくれるようになるかもしれません。 

そして、3ケッティちゃんのからだが描かれるはずだった場所にはペルシャ数字で「1384」の数字が。 

おそらくイランの暦を指したものなんじゃないかと思いますが、西暦に換算すると「2005」年。今から16年ほど前です。私は7歳、小学校に入学したばかりですね。私はこれといった記憶は特にありませんが、3ケッティちゃんを押しのけてまで織り込みたかったところを考えると、このラグを織った人にとっては大切な年だったのでしょうか。

時々、こうやって年代が刻まれたラグに出会うのですが、いつも、その年に何か記念すべきことがあって数字を織り込んだのかな、だとすればそんな大切なもの、売っちゃってよかったのかい?と思ってしまいます。
思い出は心の中だけで充分ということでしょうか。イランの人も案外さっぱりしているのかな。 

さて、そんなもしかしたら記念日の上には、植木鉢に植わったチューリップとヤギが。 

あまりにケッティちゃんとタッチが違いすぎて思わずほほえんでしまいます。
漫画の連載だったら作画崩壊とかで騒がれそうなレベルです。

ヤギが逃げないように柵も置かれていますがきっと役に立たないですね、ちょうどヤギ一匹通れそうな幅があいています。お気持ち程度の柵です。
また、チューリップは私も小さいころよく遊んだゲームに登場するパックンフラワーみたいですね。
下手すぎてよく食べられていました、苦い思い出です。 

最後に、このラグはけっこう厚みがあってモチモチしているんです。

お部屋に敷いて寝転がったらすぐに寝てしまいそうな厚み、と言ったら伝わるでしょうか。
エッジの部分も手を抜かず、オレンジとグリーンのおしゃれな仕上がりになっています。 

お店でも他にもかわいい子たちが待機しておりますので、ぜひ見に来てくださいね♪ 

(Text : Kawamura)

No.77275

トライバルラグ

SIZE:169×127cm

Price:168,000+Tax

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