『天空の城で春を歌おう』

前回、私、小松が紹介させて頂いた「ナウシカちゃんラグ」に引き続き、またもや巨匠・宮崎駿大先生の世界観を彷彿とさせるラグを発掘してしまいました。

そう、こんな珍しい配色と物語を感じる壮大な柄は見つけた、ではなく発掘してしまったという言葉で称賛するのが相応しいのです。

風の谷と天空の物語

以前、私はこちらのラグで

『風の谷の古代アート』はこちら

ブラウンとターコイズの幾何学模様を見つけると「ナウシカちゃん」と呼んで愛でると打ち明けましたが、このラグを見つけた瞬間から「ラピュタちゃん」と自然と呼びかけていました。
そう、ナウシカではなく天空にある伝説の島、ラピュタの庭園に迷い込んだような錯覚に陥るラグなのです。 (以下、天空の城ラピュタをご存知ない方は想像しながらお進みください)

翼のある国

それでは僭越ながら私、小松が皆様を天空の城ラピュタへと誘いましょう。

文明が栄えた時代に戦争を嫌い天空へと逃れた一族によって築かれた巨大な都市である「翼のある国」

そう。このラグにも翼のある鳥が沢山描かれています。
そして何といっても、ラピュタの位置を示すことの出来る一族のみが持つことを許されたスカイブルーのような飛行石カラーに目が奪われます。
私の幼心に夢みた宝石は飛行石のペンダントでした。祖母からある日
「誰にも言っちゃいけないよ。実はうちの一族はね・・・」なんて言われながら天空に光線を伸ばすペンダントを手渡される日を夢見た少女の時代もございました。

飛行石

真ん中の茶色の模様は何に見えますか?
私はラピュタの真ん中にど~んとそびえ立つ様に生えた巨木をイメージします。
中のベージュの模様は年輪なのか巨木の中を走る幹の模様にも見るからあら、不思議。

物語では巨大な飛行石の結晶が木の根に覆われ、天空の島を支えていて
ますます、中央のブルーとブラウンが飛行石と巨木の関係性に見えてきます。

巨木に沢山のお花が咲いて鳥がさえずっております。

想像してください。
ここに1本の巨木が生えていることを。
かの有名なジョン・レノンだって言っています「想像してごらん」と。
なんだってイメージしたもん勝ちです。だから私は声を高らかにこのラグは
「ラピュタちゃん」だと言い張るのです。

心優しき巨神兵

ラピュタの庭園には小鳥を肩に乗せ動物達と触れ合う一体の巨神兵がいます。
戦闘機として作られた彼らですが、 庭園にいる最後の一体は自然に囲まれとても幸せそうなのです。
鳥の巣の見廻りや仲間のお墓に花を供えながら暮らしています。

ピンクのフレームとピンクのお花が
主人公に一輪のピンクのお花を差し出す巨神兵の優しい場面を思い出す、
私の大好きな一幕でなんとも心温かくなる模様です。

主人公の住む谷には
「土に根をおろし、風とともに生きよう。種とともに冬を超え、鳥とともに春をうたおう」 という歌があると主人公は言うのです。
人は土から離れては生きていけないと。

桜は散ってしまいましたが、さあ、春がやって来ました。
マスクが必然となった毎日だって皆に平等に春はやってきます。

無理やりですか?
いや、それは人それぞれです。私には私の。皆様には皆様のそれぞれのラピュタちゃんの世界観を感じて欲しいのです。
かの有名なブッタも「ごらん。世界は美しい」と説いています。
ラグから世界を感じたっていいはずです。
無理やりですか?

2分半が美味しいけれど

では、最後に余談ですが
物語の後半で「3分待ってやる」と眼鏡の男が主人公に高圧的に言うセリフがありますが
3分?何か思い出すぞ?・・もしかして・・・いや、待てよ・・・・やっぱり・・・・

どんぶりマークもちゃんとありました。

おあとがよろしいようで。

(Text : Komatsu)

No.77743

トライバルラグ

SIZE:185×135cm

Price:195,000+Tax