今年の5月にイラン へ買い付けに行ってきました。
お客様にそのことをお話すると、「危ないんじゃ無い?大丈夫?」と聞かれるのですが、イラン の治安は近隣諸国と比べると比較的良いのでは無いかと思います。
テヘラン空港でお会いした札幌からのひとり旅の女性にはは、イラン は3回目とお話されていましたし、実際に行ってみるととても魅力的な国で、帰国してしばらくするとまた行きたくなり、ムズムズしてきます(食事も美味しい)。
今回訪れたのは、首都テヘランと遊牧民でおなじみのシラーズ。
シラーズではとにかく飛行機から降り立った時から、青く広い空が印象的でした。イラン の人々はフレンドリーで普段はおおらかで親切なのですが、商売となると打って変わってシビアになります。
お互いが相手の話を聞かず、自分の主張だけど大きな声とジェスチャーで繰り返すのが当たり前。そしていつの間にか商談が成立してハグしているのです。(言葉のわからない私から見ると、どこでどうなったのか全く見当がつかず、突然の展開に不気味さすら感じます。)
一緒に写真を撮らせていただいたおじさんも、商談中は終始不機嫌でぶっきらぼう。ところが商談が終わると急に穏やかな表情になって写真の笑顔です。なんとも人間味溢れる素敵なおじさんでした。
(『Layout News Letter Vol.1』(2017年発行)より抜粋)