Layoutがイランを旅したお話し Vol.2

毎回買い付けの際は「今回はこういう感じのモノを中心に買ってこよう」と決めていくのですが、業者のおじさんに「なんでこれじゃダメなの?これだっていいラグだよ」という感じで迫られると「そうだよね、これもいい感じだよね」なんて具合で、実際現地に行くと魅力的なモノが次から次へと目に入ってきて、「このデザインならあの人が喜びそう」とか「この色味はきっとあのお店に合うぞ!」なんて、いろいろな人の顔が浮かんできてついつい選びすぎてしまい、ホテルに帰って確認すると「こんなに買ったっけ!?」なんてことが連日続きます。(バイヤー失格!)

イランの人の商売のウマさなのか、ただ単に気分が高揚して気持ちが大きくなっているのかわかりませんが、やっぱり買い付け楽しいな!!(バイヤー最高!!)

今回シラーズでお世話になったのはレザーさん。

空港に迎えに来てくれて、まずは注文していたミニギャッベがある自宅に案内してくれました。

自宅に到着すると早速部屋にあるギャッベを品定めし始めますが、チラチラと部屋をのぞき込むパチリとした眼が気になります、どうやら日本人が珍しくて覗きに来た小さな娘さん、確かに外国人が家に来てバタバタしていたら気になりますよね。

このレザーさん、とてもいい人でシラーズにあるペルセポリスという世界遺産も案内してくれたのですが、バザールにある彼の店のギャッベは何故かセンスがいまひとつ(残念!)でLayoutのテイストに合わず、たくさん買ってあげることが出来ませんでした。すごく親切にしてくれたので本当に申し訳なくて、終始「レザーさんゴメンね」と肩を叩くのでした。

そのたびに彼は「大丈夫!」と笑顔を返してくれるのです。イランの人は本当に気がいいんだよなー

前回来たと時に買ったような気がするのだけど・・・。なにか雰囲気が違うように感じて確信が持てずにいると。通訳さんから「ここの店の人あなた達が来たことあると言っています」と伝えられて、「そうだよね、でもなんか違うような気がしていたんです」と返すと「彼はね、以前より髪の毛増えているんだって、前髪増やしたらしいよ、だからわかんなかったんじゃないかと言っている」。

まさかの増毛!?海外の方ってあまり気にしないものだと思っていたけど、そんなことないんだね。それにしても髪の毛増えただけで随分雰囲気変わるものだと思いつつ、「コンプリートまでだいぶ道のりは長そうだけど頑張ってね」と心で呟きながら笑顔で握手を交わすのでした。 

つづく