Layoutでもっともインテリア業界にお世話になっている「Tommy」が恩返しの気持ちを込めてお伝えする、超主観的スタイリング論です。
アクセント
ラグの敷き方や敷く場所は自由です。
自分の好きな場所にアクセントとして敷いても良いですし
世界に1枚しかない自分だけの絵画を玄関やリビングに飾るように、 ちいさなトライバルラグをタペストリーのように壁に飾って楽しむこともできます。
それだけではありません!
その1枚を壁から外してサイドボードの上で一輪挿しを置いてみる。寝室のナイトテーブルの上に敷きテーブルランプを置いてみるなど、 ちいさめのラグだからこそ場所を選ばず、自由に敷いたり飾ったりを楽しめて、豊かな暮らしを演出してくれるアクセントとなってくれます。
コンパクトサイズを重ねて敷く、または少し離して敷いて自然な導線をつくる。
お部屋の中でとてもリズム感のある空間になります。
自分が好きなラグだから一番目のつく場所に敷きたい、あの一角に少し色が欲しいからという理由だけでも良いのです。
ラグの敷き方に正解はありません。
リビングやダイニングで敷く以外にもお家の中で沢山のラグが私たちを色々な方法で楽しませてくれ癒しをくれる空間にしてくれます。
例えばどんな敷き方があるの?という方に。ここで少しご紹介いたします。
いちばんのプライベート空間
朝と夜を迎える場所は一番リラックスした場所にしたいもの。
ベッドの脇に少し縦長のトライバルや足もとに敷いて、ベッドに入るおやすみ前、ベッドから出て立つ瞬間 、ウールの優しい感触を1日の最初と最後の瞬間に感じられるのは贅沢ですね。
冬の寒い朝、布団から足を出して起き上がるのに少し頑張りが必要な時の”ほっこり”とした感覚。
真夏の寝苦しそうな夜、熱を持った足もとがベッドに入る前に一瞬でも”サラッ”とした感覚があるだけで気持ちよい睡眠へ誘ってくれそうです。
海外のHOTELのようなリゾート感を楽しんだり、
フランス映画に出てきそうなノスタルジックな寝室に変えたり、
プライベートな空間だからこそ自分好みの贅沢な演出を楽しめますね。
それだけではありません。
寝室のドアからベッドにつながるようにラグを敷けば
防音効果もあるので足音で大切な人の眠りを妨げません。
細かい心配りができるのもリラックスして安眠へつながる1つだと思います。
家でいちばんの頑張り屋さんに
キッチンにランナータイプのラグもオススメです。
キッチンってお料理や後片付けで意外と長時間作業する場所
そして、お料理好きな方にとっては聖域といわれるぐらいに大事な場所でもあります。
そんな聖域は、疲れない場所にしたいものです。
お料理を作ったり、お皿を洗ったり、手元の作業が多いので見落としがちですが 足もとは決まった範囲を行ったり来たり、長時間同じ場所で立ち作業なんてこともあります。
意外と疲れやすいですし、足もとから冷えやすい場所でもあります。
キッチン周りはスペースが限られているのでランナータイプの長細いギャッベは フカフカして足もとにも優しく、なんといっても水や汚れに強いので心配いりません。
「汚れそうで心配。」と言われる方もギャッベの汚れがつきにくい事と、フカフカの良さを知っていくと2枚目、3枚目にキッチン用にギャッベを選ぶ方が多いです。
それでも心配!という方には落ち着いた雰囲気のブルーやカラフルなパネル柄など 汚れが目立ちにくそうな色を選んで頂くだけでもこだわりのキッチンになり特別な空間になります。
キッチンが居心地良すぎて、お皿洗いにも自然と鼻歌がでちゃったりするかもしれません。
ゾーニング
ラグの大事な役割の1つにゾーニンがあります。
本棚で仕切りをつける、ソファでリビングとダイニングの境界線を作らなくても
ラグで簡単にゾーニングができるので、お部屋のレイアウトが自由に好きなようにできます。
同じリビングの中でも一人掛けのリラックスチェアー前にお気に入りのトライバルを敷いて 本を読んだり、音楽を聴いたりなど自分の時間に没頭できる大切な一角にする。
リラックススペース
お庭やベランダの掃き出し窓前に敷いて、お家に降り注ぐ日差しを浴びながら
ペットと一緒にのんびりする。
お子様がおもちゃを出して遊べるスペースをリビングの一角に作っても良いですね。
おもちゃで床を傷つけるのを防止できますし防音はもちろん、フカフカのウールでそのまま
一緒にお昼寝タイム・・・なんてこともあるかもしれません。
センスのみせどころ
1人暮らしのお部屋で部屋数が多くなくてもラグ1枚で簡単にゾーニングが出来ます。
ソファの前にギャッベでリラックススペース、テーブルの下にトライバルで仕事や勉強するワークスペース。姿見の前に小さめのトライバルで身だしなみチェックをするスペースなど
ワンルームのお部屋でも雰囲気をガラッと変えることができます。
理想の部屋つくり
自由な発想でお部屋を自分流にアレンジしていく・・
難しく考えずに、こうしたいな、こういうラグが敷いているお部屋がいいな、という思いが積もりながら繋がっていく先に意識の高さが隅々まで行き渡っている唯一無二のお家になるのだなと感じます。
そしてそんな家はまさに「帰りたくなる家」
是非、ラグから暮らしの物語を紡いでほしいです。
(Text:Tommy)