おしゃれ番長「Nobby」がインテリアスタイルとラグの役割ついて、あえて評論家チックに語ってみました。
北欧スタイル
「北欧」と聞くと、もうすべてがイイ感じというくらい、すっかり人気のインテリアとして定着しました。
スタイリングの基本はデンマーク、スウェーデン、フィンランドなど北欧デザインの家具に天然素材、カラフルな色使いのファブリックや雑貨をアクセントとして取り入れるスタイルと寒く長い冬を部屋で過ごすために温かみのある光の使い方も特徴です。
シンプルナチュラルに共通する部分が多いので親しみがあり人気のインテリアスタイルです。
スタイリッシュブルー
シンプルですっきりとしたデザインの家具をセレクトしたリビング。
チーク色のソファのフレームにグレーの生地の相性は抜群、隣にある背の高いチェストは重厚感がありますが、オーク色なので重たい印象にはなりません。
チェストの上にある小ぶりの観葉植物と生花はインテリアの大切なアイテム。
シンプルな空間に爽やかで艶のあるスカイブルーのトライバルラグを合わせればパッとお部屋の印象が明るくなりますし、 日当たりが良いので昼夜でラグの表情を楽しめそうです。
やっぱり北欧モダンのスタイリッシュな空間と色気のあるトライバルラグの組み合わせは大人っぽくてステキですよね。
大人の艶スタイル
壁と床に天然素材を用いたナチュラルな空間。
キャビネットの上に飾られているアートや地球儀、ダイニングに合わせている椅子や照明のバランスは北欧スタイルに必要なテイストです。飾るモノと収納するモノのメリハリ感がスッキリした印象を与えてくれます。
グレーのファブリックにオークの脚を持つシンプルなソファ、チェリー材のような赤みを持つTVボードは北欧デザインにも見えますが、イギリスのビンテージでしょうか?
思わずギャッベをスタリングしてしまいそうな空間ですが、古いモノと新しいモノの調和を狙い、あえて艶っぽいOLDのトライバルラグをチョイスすることで大人の色気を感じる北欧ビンテージの空間になっています。
まるでアートのように
チーク材を使ったダイニングシーンとテレビボードに合わせるのはH.J.ウェグナーのGE290。オーク材のフレームにグレーの張地とネイビーのラインがモダンな印象です。
グレイッシュな床に白いブロックの壁から、シンプルモダンな家具をチョイスしそうですが、あえて北欧家具をセレクトすることでお部屋のイメージが一変しています。
アクセントとして取り入れたのはトライバルラグ。
鹿が向き合っているホッコリとするデザインはまるで主役のように見え、お部屋のスペースにポンと敷くことで床にアートを飾っているようです。
小ぶりなサイズでもリビング&ダイニングを繋いでくれる重要なアイテムとして効果的です。
ゾーニングする
オーク材のラウンドのダイニングテーブルに、PP701のダイニングチェア、外しで合わせているレザーのチェア。小ぶりなペンダントを合わせた北欧スタイル。チェアをあえて不揃いにすることでカフェのような印象もあります。 テーブルの下には繊細なデザインのペルシャンラグを合わせることでシンプルな家具のデザインを華やかにしてくれます。
モノトーンに近いトライバルラグ、ボーダーに使われている褐色はペルシャンラグとの相性が良く、絶妙なバランスです。カジュアルなリビングシーンを演出してくれるトライバル、ドレッシーなシーンを作ってくれるペルシャンラグは北欧インテリアのリビング&ダイニングをゾーニングする大切な存在です。
Nobby流
北欧スタイリングのポイント
北欧といえばポップなデザインのテキスタイルを合わせるイメージからギャッベを選ぶ方が多いのですが、北欧家具に使われているチークなどの素材と相性がよいトライバルラグをスタリングすると、一変してクールな印象になります。
また、アートのような華やかさをもつペルシャンラグをスタイリングすると北欧家具の美しいデザインと相まってエレガントな雰囲気を演出できますよ。
(Text : Nobby)