皆様明けましておめでとう御座います
本年も変わらずどうぞ宜しくお願い致します。
さて皆さま、そろそろ休みモードのスイッチは切り替わっている頃でしょうか?
ゆっくりできる時が過ぎるのは早いものであっという間ですよね?
私はなんだかんだで毎年バタバタしており、今年もほぼ座れずに動き回っておりました。
逆に疲れて終わるという。。。
長女たる宿命 涙
昨年のお正月明けのブログではお節やお雑煮についてお伝えしたのですが、それ以外にもうちの実家では毎年お正月にのみ作る食事があるんです。
その名は
『おかず』
おかずと言う名のおかずなのです
煮物です。
これは三が日に神様へお供えし私達でも毎食のように食べるもので
必ず8種の材料が入ります。
大根、人参、牛蒡、里芋、昆布、蒟蒻、、、、ん?あと何だっけ?油揚げに、、干し椎茸!!
と言ったように、毎年この「あと何がはいってたっけ?」っと言うのがお決まりなんですね 笑
一年経つと何故か忘れるんですよ本当に。
そしてこの煮物には切り方に特徴があって、ただゴロゴロと切るのではなく、材料を(里芋と椎茸以外)全て短冊切りにします。
理由は謎なのですが、この切り方だけは絶対の決まりなんですね、、
味付けはいたってシンプルで
だし、酒、味醂、砂糖、醤油です。
もちろん前日から戻した干し椎茸や昆布のもどし汁も入るので鶏肉などの動物性材料が入らなくても旨味は抜群で本当に美味しい『おかず』なのです。
他にも常備菜としてきんぴら牛蒡やなます、蓮根の煮物に数の子などと大晦日に仕込みます。
大変ですが食事を通してお正月を感じられる事って大切だなと年々感じるようになっているかもせれません。
そんなバタバタと過ぎたお正月
そしてあった言う間に1月7日
七草粥ですよ。
七草粥は正月行事の一つと思ってしまいますが、本来は1月7日の「人日(じんじつ)の節句」の行事食なんですね。
人日とは文字通り「人の日」という意味で、古代中国では「元旦は鶏、2日は狗(犬)、3日は猪、4日は羊、5日は牛、6日は馬、7日は人の日としてそれぞれ占い、8日に穀を占って新年の運勢を見ていたそうです、そしてその日の動物は殺したり食べたりてはいけなかったんだとか。
へ〜っ、と言う感じではないですか?
人日の日には7種類の若菜を入れた汁物を食べて、無病息災や健康長寿を願う習慣もあって
これが日本に伝わり、年初に大地の生命力をいただく「若菜摘み」、7種類の穀物でお粥を作る「七種粥」の風習と結びついて、現在の七草粥の形になっていったそうです。
7種の雑穀のお粥からいつの日か7種の草のお粥になってしまったのですねー!
それはそうと、お正月の暴飲暴食で疲れた胃腸を労ったり、冬に不足しがちなビタミンを補ったりしてくれるので、この時期にぴったりですね!
そして草とお米と水、少しの塩のみでこんなにも感動する食事ができるとは、、
野草の苦みがお米の甘味を引き出し、香り良く優しく体に染みわたります。
「春の七草」
「せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ」
それぞれに味わいも違い、意味や効果効能をもっていますが、覚えきれないのでひっくるめて身体に良い!という事です
ずっと、すずな=大根の葉っぱ、すずしろ=大根の本体だと勘違いしていた私、すずな=かぶだと知ったときは驚きました!!未だに何故なのか腑に落ちておりません。。
年々日本の文化や風習が気になりますが知れば知るほど奥深いなぁと感じます
地域ごとに微妙に違った習わしも興味深いですね
さあ、2月ももうすぐです!
恵方巻きや豆まきが待っていますよ~
あらっ!うんちくを語っていたらレシピをお伝えし忘れました!!
お米1/2合に対して水800㎖が私は好みです。(600㎖~1000㎖で調整してみてくださいね)
七草はかぶ.大根と他の葉物と別々に茹で最後におかゆに混ぜ合わせますが
ポイントはその茹でた旨味と栄養の入ったスープをおかゆの水の一部にするということです。
セリなどはもちろん根がおいしいので余すところ無く使いましょう!
それではまた!
【詳しく知りたい方はこちら】
●芹(せり):競り(せり)勝つ(水辺の山菜で香りがよく、食欲増進に)
●薺(なずな) :なでて汚れを取り除く(別称はペンペン草。江戸時代にはポピュラーな食材)
●御形(ごぎょう) :仏の体(別称は母子草。草餅の元祖。風邪予防に使われた)
●繁縷(はこべら) :繁栄がはびこる(目によいビタミンAが豊富で、腹痛の薬にもなった)
●仏の座(ほとけのざ) :仏の安座(別称はタビラコ。タンポポに似ていて、食物繊維が豊富)
●鈴菜(すずな) :神を呼ぶための鈴(カブのこと。ビタミンが豊富)
●清白(すずしろ) :汚れのない清白(ダイコンのこと。消化を助け、風邪の予防にも)