「美」にこだわりを持つ「Mikity」がお部屋の色気についてお伝えします


色の効果

「カラーコーディネート」と呼ばれるテクニックはインテリアにもファッションにもメイクにも、さらには食事にも関係があり、私たちの暮らしの中でも重要な役割を担っています。

そして色は私たちが思っている以上に様々な力を持っていて、私たちの心や行動に大きく影響をしています。

色の持つイメージ

人はそれぞれの色にイメージを持っています。
例えば「白」。
勝つことを白星と言ったり、ウェディングドレスは純白だったり、神様は何故か白いイメージだったりと、良い印象ばかり。

人は白にとても良いイメージを持っているのかもしれません。

また、信号は「赤を見たら止まれ!黄色を見たら注意!」とすぐに反応して行動できたり、青い色の食べ物は食欲をなくすと言われていたりと、その色を見ただけで反射的に行動出来たり、気分が変わるというのはなんだか不思議です。

色の持つ視覚的効果 

色には多くの人に共通する視覚的効果があります。

まず「温度感」。
水を表現するときは青色、火を表現するときは赤色を使用するように、冷たい・温かいといった感覚には色が関係しています。青いパッケージのホッカイロは温かくなさそうですし、赤いパッケージの冷えピタは冷たくなさそうですもんね。

次に「距離感」や「面積感」。
明るい色や鮮やかな暖色は飛び出して見える「進出色」、暗い色や寒色は引っ込んで見える「後退色」と呼ばれます。

進出色と後退色の使い手といえばバルーチ族でしょう。
後退色といえる濃いネイビーや深い赤の地色の中で、進出色である明るい色糸が浮かび上がって見えることで、愛好家の中では「暗闇に光る宝石」とも呼ばれているんですよ。 

また、白などの明るい色を「膨張色」、暗い色は「収縮色」とも呼びます。囲碁の碁石は黒と白で大きさが違うのを知っていますか?黒は22.2㎜、白は21.9㎜と大きさを変えているんです。これは膨張色である白と収縮色である黒を同じ大きさに見せるためなのです。

最後に「重量感」や「硬軟感」。
重い・軽い、硬い・柔らかいといった感覚も色が関係しています。面白いことに、白いスーツケースと黒いスーツケースだったら、同じ重さだったとしても黒いスーツケースのほうが重く感じます。同じロングヘアでも黒髪か金髪かで印象は全く違いますよね。

色の持つ心理的効果

色には心理的効果もあって、良い色だなと思って買った口紅をつけた日はつい何度も鏡を見てしまうように、好きな色が近くにあるとワクワクしたり、嬉しくなったり、なんだか心を豊かにしてくれます。

ここからは、それぞれの色がもつイメージを詳しくお伝えしつつ、ラグも紹介しちゃいますね!

レッド:情熱、華やか、生命

エネルギッシュで元気なイメージを持ち、会話を活発にする働きがあるので、人が集まるリビングやダイニングに向いています。戦隊ものは必ずセンターに赤レンジャーが立っていたりと、華のある色ですよね。

トライバルラグは赤が代表的、部族の力強さや生命力を感じます

イエロー:明るい、楽しい、太陽の光

太陽のような明るいイメ―ジを持ち、見ているだけで楽しい気分にさせてくれるのでコミュニケーションを円滑にしてくれます。また、知性を刺激し行動を活性化してくれます。

楽しい雰囲気が似合う子供部屋にもおススメですよ

ベージュ:優しさ、安心感、自然

ベージュベースのラグだとこんなに優しい印象に。緊張を緩めてくれる色なので、安心感や落ち着いた雰囲気のお部屋にしたいときに取り入れてみてください。

ベージュベースのトライバルラグは優しい雰囲気を演出

ブルー:知性、爽やか、空・海

寒色の代表ともいえる青。沈静作用があり、落ち着いた気持ちになります。デニムと同じで合わせる色を選びません。後退色なのでお部屋を広く見せる効果もあります。

濃い色の床と合わせることでより上品で落ち着いた空間に。

グリーン:おだやか、やすらぎ、森林

緑は暖色にも寒色にも属さない中間色。植物を連想させられ心が癒されます。どの色とも調和してくれるので、インテリアにも取り入れやすい色といえます。

毛足の長いギャッベだとまるで芝生のようで寝ころびたくなります。 

オレンジ:親しみ、にぎやか、活力

健康的で元気なイメージのオレンジですが、白が混じったオレンジは爽やかに、黒が混じったオレンジは落ち着いた雰囲気にもなります。また、オレンジの明度・彩度を落とすとブラウンに近づいていくため、濃い色の木製家具と合わせると同系色でまとまりがよいです。

こんなにも大人っぽい雰囲気のお部屋にしてくれます。

色を楽しむ

このコラムではLayout流のラグを使ったカラーテクニックをご紹介しました。

「夏は涼し気なお部屋に見せたいからブルーのギャッベを敷いてみる」、「人が集まる部屋だから赤や黄色など暖色系のラグを敷いてみる」といったように、どういった用途のお部屋なのか、お部屋をどのように見せたいかによって使用するカラーを選んでみてください。

そして、テクニックも大事ですが、いちばん大切なのは自分の心を豊かにしてくれる好きな色を取り入れること、どんな暮らしが理想なのか思い描くことだと思います。

色は知れば知るほど興味深いものです。 男女の恋愛を「色恋」と呼んだり、「秋の色が深まる」と趣を表し、「色をつける」と情愛を表す。 色を知る、それは暮らしや人生がより深みを増していくことなのかもしれません。

(Text:Mikity)

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