僕がラグを選ぶうえで大切にしていることのひとつが、ラグを敷いたときに床に馴染むかどうかです。
この馴染むというのは色とか柄がその空間に合うとかではなく、スッと床と一体化してしまうような“おさまりがいい”というイメージです。
3年ほど前にとても気に入ったバルーチのオールドラグがあって、それは本当に織りの丁寧さや薄さ、そして使われてきたなかで生まれた艶とまろやかになった赤が美しいラグでした。
あまりに気に入ってしまったので、台湾出張の際に連れて行って色々な場所に敷いて写真を撮りまくるという迷惑行為に及ぶほどで、どこに置いても「ストン」とその場に落ち着いてしまうという不思議なラグでした。
元々バルーチ族は織りの技術がとても高いことでも知られていて、そういう意味で職人技的な“おさまりのいい“ラグを作ることに長けているのかもしれないな、なんて思ったりもしています。
イチ推しのバルーチのラグ
さて、渋くて深い赤と黒、そしてアクセントとして使われる白が美しくスタッフにも人気のバルーチラグですが、今回ご紹介するこのラグのお気に入りポイントはアクセントカラーのオレンジ!
ハンドメイドラグは見る角度によって表情が変わるのですが、深い赤に見えるときには潜んでいるオレンジが、角度を変えることによって艶やかな淡い赤の中にキラリと存在感を放ちます。
こういうコントラストの違いは眺めていて本当に楽しいです。
全体的にツヤ感があって美しいオールドラグですが、洗いをいれた分フリンジの白が際立っています。ちょっと気にはなるのですが使っていくうちに馴染んでいくので問題ないかなと思います。
サイズは88×60と玄関マットやベッドサイドに使いやすいサイズですが、チェストなどの脚のある家具の下や一人掛けチェアの足元にアクセントとして使ってもらえます。
これから寒くなっていきますが、床が冷たい時でもウールのラグの上に足をのせるとホッとする安心感がるんですよね、そして夏はサラリと快適にお使いいただけます。
汚れにもつよくお手入れも簡単なのでお部屋のアクセントとして取り入れてみてはいかがでしょう?