2〜3年前から、頻繁に聞く言葉Hugge(ヒュッゲ)。個人的には、聞いたことあるなぁぐらいで特に気にしたことも調べたこともなかったので、なんだヒュッゲって状態でした。
今回、鎌倉在住デンマーク人のイェンス・イエンセンとHouse of Finn Juhl Hakubaの岡崎さんのウェビナーを見る機会があったので軽く予習をしてました。
書籍も多く出版されているみたいですが、今回はwebで予習。
ウエルネスかつ満足な感情がもたらされ、居心地がよく快適で陽気な気分であることを表現するデンマーク語およびノルウェー語である。
どのような行為がヒュッゲをもたらすかについては、デンマーク語とノルウェー語ではほぼ同一の文化的カテゴリーではあるが、よりデンマークのほうが文化の中核として普及している[1]。20世紀後半から、ヒュッゲはデンマーク文化の中心としてより主張されるようになった。wikipediaより。
良く分からない笑。
他に調べてみると、デンマーク人がとても大切にしている、時間の過ごし方や心の持ち方を表す言葉。
1人でも大勢の人と一緒でも心地よい時間を作ることにより、自然に生まれてくる幸福感や充実感。暮らしを楽しむ姿勢と書いてありました。
何となく、物質的な幸福感より精神的な幸福感を得られるようにする暮らしの仕方なのかなと理解しましたが、僕には、ハードル高そうだなという印象。
ウェビナーの冒頭で、イェンスさんからヒュッゲを日本人に説明する際に常に言っているのが
「怖い、恐ろしい、したくない事の反対がヒュッゲ」
●ヒュッゲなインテリア
デンマークの住宅事情や、家具、照明についてのお話。
印象的な内容は、決して高価な家具では無いが一つ一つにストーリーがあるものが多く、おじいちゃんから譲り受けて使っている家具や蚤の市などで安価に購入して、自分たちで修理したりリメイクしたりして使っている家具。
家にしても大事に自分たちでもメンテンスして、住み続けていること。
デンマークの人は、インテリアで好きに自己主張して、個性的。我が家にも椅子が沢山あるけど、死んだ後でも誰かに繋いでいきたいなとしみじみ思った。
日本の消費文化にも触れていて、壊れては捨てるのではなく本当に気にいった物を永く使い、リペアできるものは直して使い続けることの重要さ、それがゴミの削減にもなり環境のためにもなる。
日本にも考え方として無いわけではないですが、デンマークの人と比べると意識が低いんだろうなと感じています。
家具を買うときに、永く使えるか?リペアできるものか?壊れたから捨てる、買い換える以外の選択肢とし家具購入時の判断項目に入ってきたらいいですね。
●美味しい時間のヒュッゲ
この話の中で、日本の食文化の鍋や手巻き寿司にヒュッゲを感じられるという話があり
急に親近感が湧いてきました。手巻き寿司は、デンマークでいうオープンサンドウィッチだそうで
家族や友人と集まってワイワイ自分たちで料理を完成させて行くところが似ているそうです。先日、友人たちとしたたこ焼きパーティーもあてはまるなとか、みんなでする餃子作りもヒュッゲ。
時間をゆっくり使って、食事をする時間こそ幸福感と充実感に溢れています。
牛丼屋さんで、2分でかき込んで食べる時間のヒュッゲではない笑。
食事ではないですが、日本の銭湯にも感じるそうです。
今回のウェビナーで感じたのは、もうすでに感じていた心地よい時間を表す言葉がヒュッゲであり、北欧だけのものではなく日本の住環境や食事環境でも感じることができる。
人によって何が心地よいと感じるか違いはあると思いますが、「怖い、恐ろしい、したくない事の反対がヒュッゲ」と思えば何だか身近に感じられました。
最近の僕のヒュッゲな時間は、下手くそだけど料理している時間。下手でも楽しくしてれば、それでいいんです。
(text : Doi)
DOI KOUHEI
富山県出身石川県金沢市在住 40歳
家具に興味を持ってから、インテリア関係の仕事に就きたいと思い金沢のインテリア専門学校へ、店舗内装デザイン会社の後、23歳ぐらいからインテリアショップ勤務。
現在も、金沢市内のインテリアショップで販売、法人営業、家具プラン作成たまに配送と何でもこなす。
趣味は、太らずにお酒を飲みたいための適度なランニングと包丁で野菜を切るのが楽しいので簡単な料理。