株式会社 FAH 末好宏紀の連載ブログ。
まず、このブログを書く事になった経緯から。
先日、コロナで大変だというニュースを朝の支度をしながら見ていたら、Layoutの前田さんから『連載ブログを書いて欲しい』と連絡があった。
その日は独立したての0日目。
つまり、実績も何もないこの俺に、『連載ブログ』を書いてほしいというのだ。
付き合いは10年近いので、変わった人だとは思っていたが、やはり変わった人だなと再確認した。
もちろん、一つ返事で『やります!』と答えた。独立して感じたことは、必要とされることがこんなにも嬉しいんだということ。
やってやるぞ。
ただ、まともにブログなんて書いたことがない。
いきなり甘えた事を言った。
『お題をください』
いざ書くのに、何を書いていいか、わからない。
前田さんから返事がきた。
『インテリアに思うこと』を書いてみて。
さて、本題へ。
『インテリアに思うこと』
そもそも、「インテリアって何か」を、自分なりに考えてみました。
世間的には、『インテリア=家具』と思われていることが多いと思います。
これはこれで間違いでは無いと思うのですが…
個人的には、
『家(空間)の中、全て』
と考えています。
脱ぎっぱなしの靴。
とりあえずで椅子に掛けた上着。
テーブルの上に置いた至福のビール。
おみやげでもらったソーラーで動く、フラダンスをする人形。
昔を思い出す、懐かしい写真。
なぜが、捨てることのできない長年使っているクッション。
インテリアには、その人の人生が現れます。
インテリア占いって占いが成り立つと思ってしまうくらいに、 インテリアはその人が現れます。
(いつか部屋をみてその人の人物像を当てるゲームしてみたい)
自分の理想の空間を作ること、目指すことで
『幸せな暮らし』
を 手に入れられることできると思ってます。
もちろん、人生は家の中だけではないです。
自分自身も、キャンプや旅行大好きです。
今は、決まった家をもたない暮らし方も生まれてきています。
ただ、自分は、家にいる時が一番リラックスできるので、
家に居る事が一番好きです。
寝ることも含めれば、人生の半分は家にいるんじゃないでしょうか。
家の場合、そこに住む人の趣味・思考はもちろん、
今まで、どのような暮らしをしているか、
今から、どんな暮らしがしたいかが、
インテリアに自然と現れてきます。
心地良いインテリアの中にいる事は、
家での暮らしが心地良くなる事。
と思っているわけです。
つまり…
『インテリアを考える事』=『家(空間)での暮らしを考える事』 と、思います。
最近、『幸せとは何か』をよく考えます。
もちろん、その定義は人それぞれです。
もし、『家』が大事だと思う方は、是非、インテリアを充実させてほしいのです。
高度経済成長時代が終わった今。
人生の時間をより有意義に過ごす為に、
『家』はとても、大事だと思ってます。
心地良い空間で、暮らす幸せ。
大好きな家具はもちろん。
写真、アート、植物、カーテン、ラグなど、
家の中のあらゆる物が、家で時間を豊かにする力があると思います。
ある意味、
家そのものよりも、
インテリアの方が家で過ごす時間には大きく関わると思っています。
例えば…
朝、起きた時に、お気に入りの掛け時計を見て、
大好きな椅子に座って、長年愛用しているお皿を使い朝食を食べる。
新しく買ったテーブルが届いた日に、子供が傷を付けた。
20年後に、
この子供が成人し、大人になった時、
テーブルの傷を見て、『あなたが届いた日につけた傷よ』
と笑いながら話す。
こんな暮らしが『幸せ』だと思うのです。
何か一つからで良いので、
お気に入りの物がある家での暮らしを経験して欲しい
と思います。
そして、そのお気に入りと少しでも長い時間を過ごしてほしいのです。
インテリアを思う時、
家での暮らしを考えます。
家族の時間。一人の時間。大事な人との時間。
家(空間)の中の、
人。モノ。時間。空気。
すべてがインテリア。
インテリアを通して、1人でも多くの人が幸せになる為に、インテリアの魅力を発信し続けて行きたいと思います。
(text : SUEYOSHI)
SUEYOSHI HIROKI
株式会社 FAH 代表取締役 1985年広島生まれ 京都育ち 1年だけカナダ暮らし。20歳のときに入ったインテリアショップに衝撃を受けインテリアの仕事で生きていくと決意。23歳から35歳まで、広島のインテリアショップに勤務。自分のごだわりではなく、依頼者の理想を暮らしやインテリアを具体化する『カメレオンコーディネーター』を目指し日々を過ごす。2020年 株式会社 FAH 設立。 個人宅。モデルハウス・ルーム。店舗(ホテル・飲食店等)商品開発などインテリアに関わる事を楽しくするために日々挑戦中。