やまがたさんの暮らしのあしあと Vol.6

連載もついに、6回目を迎えました。

こんなにつらつらと書かせて頂いて良いものかと、ふと心配になりつつも、誠実に書こう。という思いはブレずに

今日もテンキーを叩いております。

今日は野球のおはなしです。

突然?って思われるかもしれませんが、私は、ファンクラブに入るほどの横浜DNAベイスターズ のファンです。

(あ、今、何その球団。って思った人います?一緒にコラムを書いているSさんあたりは、きっとカープファンなんだろうな〜なんて思いながら書き連ねます。)

まずは私が野球を好きになったきっかけのおはなし。

これは野球の良さの話から少しずれますが、御通しレベルで聞いてください。

数年前、ある知人と話していた時に

その知人は「もう、今の時代に定住するとか、住んでいる場所にエンゲージ(ようは、自分がそこに所属しているそ!っていうことが嬉しい。)する人は少なくなるよ!」という声をききました。 だからこそ、今けっこう定住せずに自由に自分の住みたい土地を転々とするライフスタイルも注目されているのか〜。と妙に納得していました。

一方で、自分は?と問われると、「あら、横浜が好きすぎて、離れる気にはならないなあ。」と。

なにぶん、ここLAYOUTのBOSSも、元横浜市民なのでご存知かと思いますが、横浜の人、通称ハマっ子は、横浜愛が強い傾向にあります。

(個人的所感ですが)

私自身は、生まれこそ京都ですが育ちは横浜・今も横浜在住なので、生粋の浜っ子なわけです。

そんな私は、定住しない自由な暮らしが流行る今、それでも横浜に執着のような愛着を持っているならば、もう少し『YOKOHAMA愛』をじぶんの暮らしに取り入れてみたいぞ。と、むくむくと横浜への愛情が膨らんで行った時期がありました。

そこで、単純な私は、「うん。スポーツだ。」と思いました。

Jリーグにしても、プロ野球にしても、最近のBリーグにしても、この組織設計が本当に上手い!と思います。

上手にファン心理を高めて、ビジネス市場にスポーツを乗せる上で、チームと地域をくっつけて見せていく手法は頭が本当にいい!と思います。

そこで、私は横浜Fマリノス(サッカー)に注目するか、横浜ベイスターズ (野球)にするかをリサーチしました。

結論、横浜ベイスターズ (野球)を選んだのですが、その理由。

理由は3つあります。

1つ目:私の仕事の仕方が、フォーメーション的なサッカーの考えより、守備役割が明確な野球の方が好きだったから。

2つ目:リーグ優勝しそうだったから。

やっぱり応援するなら、勝敗によりドラマを感じたかった!

3つ目:旦那と楽しめる方がいい!と思うと、ビール好きの旦那には、球場の方が向いている。と感じたから。

こんな安直な理由から、私はベイスターズ の試合を観に行くようになりました。

ちなみに、私の父は、巨人ファン。
東京に縁もゆかりもない父は、いわゆる「巨人の星世代」なので、巨人神話のような感覚でしょうか、私とはライバルであります。

さらに、私の母は、阪神ファン。
彼女は生まれと育ちが京都なのでしかたないですが、六甲下ろしを歌うほどのファンではないので、問題なし。

つまみの話がついつい長くなりましたが、今回の野球のお話で語りたいな。と思ったのは、

1つ目のところ。

サッカーと野球のちがいについて。

いろいろな諸説もあるし、いろんな人の意見もありますが、個人的には日本人には野球の気質が向いている。

でも、これから世界で活躍するビジネスマンになるのはサッカー脳の人なのだろうな〜なんて思うのです。

ふたつの違いとそこから勝手ながら感じていることをつらつら書いてみます。

まず、分かりやすいのは

守る時間と攻める時間が交代性か同時かの違いです。

野球では攻守のタイミングが明確に分かれていて、守る時はまもる!攻める時はせめる!
と頭と体のスイッチを押しなおします。

一方でサッカーは、いつでも攻めれるように全員がゴール目掛けてREDYな状態を保ちつつ、突然守備一徹になる。かと思いきや、いきなり攻める時間に変わります。
見ている方も気が気じゃないわけです。

(トイレのタイミングは休憩時間だけ!)

野球の役割が複雑にならず明快に切り替えて着実に進む感じは、とても日本人らしい(規律・規則・ルーティンが得意)特徴にはまります。

一方で、柔軟かつ臨機応変さでいうと、サッカーの方がより瞬発的な思考を使い成果に向かうので「じぶんで考えて行動する」というビジネススタイルはサッカーだなあ。と思うわけです。

次に顕著に異なるのが、出番が必ず来るか・出番を自分で掴みにいくか。

この違いです。

野球では、打順が決まっており、1人ずつ公平にチャンスが回ってきます。

あとは己との戦いです。

一方で、広いフィールドの中を小さな玉がコロコロ転がるサッカーでは、得点の可能性に絡めるかどうかから、己との戦いなわけです。

出し抜くようなストライカー的な気質が本質にあまりない日本人にとっては、チャンスが公平であることの方が心理的安心安全につながり、その瞬間に集中することができるように思えます。

ここは、どっちがいい・悪いではなくて、どちらの方が力を発揮しやすい人なのか?によってスタイルは異なると思っています。

最後に、明確に異なるのは試合中に指示が出るか/自分で考えるか。 の違いです。

野球では、常に監督やコーチからサインという形でアクションに指示が出ます。その指示を元に自分で努力するのが野球です。

サッカーは、大きな方針はあれど、45分間の試合中には細かな指示はなく、基本的に自分で考えて行動します。

与えられた責任を全うする。という点では、自由度の高いサッカーよりも、的確な指示系統があってこそ、自身のプレイヤーとしての価値を発揮しやすい野球は、とても日本人に向いている。ように思えました。

私自身も、マネージャーというしごとをしている中では、基本的に「野球スタイル」を取っています。

時に様子をみながら、本人の自由な思考を聞いて進めたりします。

野球ファン歴数年目のわたしの見解はまだまだあさーいところがたくさんあると思いますが、何より好きになった理由には、監督の継投の意図・選手の理解し努力する姿など、結局ひとの熱量に惚れ込んでいる部分が大きいです。

次回のコラムでも、まだ語るんですか!?というくらい、今度は野球の『熱さ』についてお話をさせてもらいます。

おしまい


やまがたゆか

テキスタイルデザイナーを経て、絨毯・ラグの企画営業デザインを担い、今は空間デザインをメインにした、アートディレクターをしています。  職場ではデザイナーのマネージメントもしごとの一つ。  物書きの名前は「やまがたゆか」で連載を開始。   プライベートはゆるゆると愛犬とごくごく普通の旦那と暮らしています。  銀色夏生さんの本が好き。