季節に合わせて洋服を変えるのは、当たり前の事だと思いますが、インテリアも同じように季節に合わせて変えてあげるのも良いもんです。
これを書いているのが、9月9日。まだまだ暑い日が続き、秋が近づいている感じはあまりしませんが、暦では既に立秋を過ぎ、スーパーに行くと栗や無花果などが並び、空の青さも少し薄くなってきています。
夜も少しずつ寝苦しさから解放され、やっとエアコン無しでも寝つけるようになりました。
夏は暑いのが当たり前ですが、2020年の夏は、例年以上に暑さが長引いた印象です。
気温などを見てもそうですが、今年は涼を求めて外出する事もままならずに過ごした影響なのかなとも思います。
2021年の夏は、どこか避暑地のインテリアが素敵なホテルで何にもせずにダラダラ過ごすことが出来たらいいな。
我が家も、秋から冬に向けて綿のブランケットをウール素材の物に変えるのが毎年の恒例行事。
素材感もそうですが、見た目にもこれから寒い季節を迎えるぞという気持ちになります。
お店でも、接客する季節によってお客様の反応も変わってきます。例えばソファの張地選びの時も、夏場にお選びになる方は、さらっとした質感を好み色も涼しげな色や薄めの色を好まれる傾向があります。
冬は反対に温かみのあるウールが入っている素材感が好まれます。
ただ、好まれるだけで実際に選ばれるのは通年使える素材感と色が大多数で、色はベージュ系やグレー系がほとんどです。
これは、海外ブランドと国内ブランドのソファ張地も見ても一目瞭然で海外ブランドはグリーンやブルーなどカラフルな張地を選ぶ事が出来ますが、国内メーカーは8割ベージュやグレー、ブラウンなどになります。
日本人が持つインテリアの色彩感と実際の販売実績を考慮すると、このような張地展開になるのはしょうがないのかな。
僕も自宅では一見、黒にも見える落ち着いたネイビーを使っています。
ソファ全体を柄にしたり派手な色にしたりする勇気は、典型的な日本人なのでまだありません。
最近は、カバーリング式で張地が脱着できるタイプが多いので夏用と冬用のカバーを用意して、掛け替えるとう手もありますが結構手間です。
ソファの場合は、やっぱりサイドクッションのカバーで季節感と色、柄を持ってくるのが良いと思います。
この方法なら楽にカバー交換も可能になり、模様替えも簡単にできます。
空間に合わなくても、買い替えのハードルが低くく失敗しても諦めがつきやすい。
海外のインテリア雑誌にあるような絶妙な色のバランスを使いこなせるようになりたいです。
あと冬にシープスキンをソファやラウンジチェアに置くと、動物に抱かれている感じがして暖かいです。
某北欧家具メーカーさんに聞いたのですが、コストコで販売している物はコスパも考えて最高だそうですよ。
部屋に飾るアートで空間の衣替えってのもやり易いですね。
服みたいに頻繁な衣替えは難しいですが、季節に合わせてインテリアを変えるのも楽しいです。
[金沢情報]
2020年8月に一部オープンした四知堂(スーチータン)金沢の紹介です。観光名所の東山茶屋街ほど近くの金沢市尾張町に商人の街として賑わった老舗塗料店の町屋をリノベーションして開店。台湾で2店舗を展開している台湾客家料理をベースにした創作料理レストランの金沢店です。コロナ禍の影響で現在は、台湾屋台のPOPーUPとして台湾屋台料理をテイクアウトとイートインで営業されています。今秋にディナーまで楽しめるレストランとしてグランドオープン予定。
ご飯も勿論美味しいのですが、既存の建物を活かしたインテリアが抜群にかっこいいいです。金沢には、町屋をリノベーションした店舗は沢山ありますがここまで違和感なく、古いものと新しく作ったものが違和感なく混在している空間はあまり無いのではと思います。これから沢山の人が使うであろうトーネットの椅子も建物同様に深みを増して、さらに馴染んでくることが想像できます。
(text : Doi)
DOI KOUHEI
富山県出身石川県金沢市在住 40歳
家具に興味を持ってから、インテリア関係の仕事に就きたいと思い金沢のインテリア専門学校へ、店舗内装デザイン会社の後、23歳ぐらいからインテリアショップ勤務。
現在も、金沢市内のインテリアショップで販売、法人営業、家具プラン作成たまに配送と何でもこなす。
趣味は、太らずにお酒を飲みたいための適度なランニングと包丁で野菜を切るのが楽しいので簡単な料理。