「メディアにでるということ」
今回「世界は欲しいモノにあふれてる」に出演させていただくことができて、良いご褒美をもらったなぁ~と、思っています。
思えば設立4年のヒヨッコが声をかけてもらえて、新型コロナの影響で同行取材が実現できなかってとはいえ、全国放送の超人気番組に出演だからね、これは快挙でしょ!
Layoutの目指す「業界を変える」というチャンス!かも…
という反面、僕とバイヤーの平井の中にはずっと不安が渦巻いていたんだよね。
チャンスの裏側にある大きなリスク
それは番組を通して、Layoutの考えが伝わるかということ。
どうしてもエンターテインメントは派手なエピソードやビジュアルに引っ張られがちで、たとえそれが過度に誇張されていたとしても観た人にはそれが事実とみなされてしまう。
そんな中でLayoutもそういう流れに巻き込まれはしないか?
知りえたありのままをシンプルにわかりやすく伝えるというLayoutの大切にしていることは守れるのか?
以前、マツコさんが徘徊してきてくれたときに「業界を変える」と宣言したけど、その業界に取り込まれはしないか?もしくは同一と見られないか?
今まで評価してくれていた方々に、「あれ、Layoutってこんな感じの業界なの?」とガッカリさせはしないか?
と、メチャクチャ不安だった。
正直言うと、チャンスというよりその裏側にあるピンチ、リスクをどう払拭するかに神経を尖らせていたかな。たぶん平井も相当ナーバスだったと思う。
僕なりに、いろいろと施策は巡らせたのだけれど、なかなかうまくはいったとも言えず。
メディアに取り上げてもらうことの難しさを痛感した。
買ってもらう、知ってもらう
Layoutの基本的な考え方は、「ラグを知ってもらう」こと。
そのために、どう魅力を伝えるかを日々考えているんだよね。
「魅力を知ってもらって、その先はお客さんに任せる」がLayoutのスタイル。
でも、今までの絨毯の業界は「買ってもらう」ために色々と考えを巡らせる。
これ、実は似ているようで凄く違うんだよ。
具体的なことは言わないけど、僕は現実を見てきたので断言できる。
「買ってもらうために何をするか」と「知ってもらうために何をするか」は違うんだ。
と、まぁ青臭いこと言って、それを何とか実現していくんだと頑固に意地を張っているのがLayoutなんだよね。
それだけにLayoutに魅力を感じているみなさんに対し積み上げた信頼が保てるかが、何度も言うけど本当に不安でした(笑)
サービスの低下の不安
これはどこでもあり得る話なんじゃないかと思うんだよね。
自分で言うのもアレですが、今のウチのスタッフって本当に人がいいんだよね。
きめ細かくて、質のいいサービスを続けてくれている(なんせ売ろうとしない(笑))。そういうスタッフがお客様に愛されている姿を見て、日々感動を覚えたりするんだけど、メディアにでることでLayoutの理想とするサービスを継続できるのか?
これは、スタッフ全員不安いっぱいだと思う。
でも、こういうことを乗り越えてこそブランドを、自分たちを磨いていくんだよね。きっとウチのスタッフなら笑いながら乗り越えてくれるに違いないんだよね。
素晴らしい経験
今回番組に出演させていただいたなかで一番の財産はプロの現場での仕事ぶりでした。
ラグ1枚撮影にするにしてもかける時間がハンパない!
すごく時間をかけて撮影した映像を編集でバッサリ切られる現場のみなさんはどんな気持ちなんだろうと・・・
そして、スタジオ収録。
緊張感ハンパないです…いいものを作るという圧倒的意思と連帯感を体験できたことはフラフラと緩く生きてきた自分には感動的でした。
素晴らしい出会い
今回の出演に際し大変お世話になった二人のディレクターさんには感謝感謝です。
こんな未熟なLayoutを番組に出してくださって、、その勇気ある決断に頭が下がります。
この魅力的なお二人のおかげでなんとか踏ん張ることができました。
やっぱり、何事も「人」なのだと再認識した次第です。
最後にもう一度
Layoutでは、ラグを使うことで手にすることができる楽しさや幸せ感をお届けしています。
伝統文化だから良いというような、売り手や作り手の一方的な価値観を伝えるのは少し違うかなと考えているからです。
日々暮らす中で感じる心地よさみたいなものを手に入れた方が、ラグに深く興味を持ってくれて、イランの伝統や文化に触れていくことのほうが自然な気がするんですよね。
これからのLayout
放送後には、たくさんのお問い合わせをいただいています(22日現在)。
本当は19日から沖縄に社員旅行という予定だったけど(放送後に休むという強気な姿勢)、新型コロナに配慮して中止にしたのでちゃんと対応できているみたいです。(みんなすごいなぁ)
10月に移転もあって、いつもバタバタなLayoutですが、もっと成長して「ラグが天職」というバイヤー平井を『情熱大陸』に出すぞ!という設立当初からの野望を実現させます。必ず!