ナチュラルモダンのお部屋に合うラグ
Layoutで「ペルシャンラグ」をご紹介するとたまに耳にする「おじいちゃんおばあちゃんの家で見た」という声。
「ペルシャ絨毯」が日本で広く紹介され始めた、昭和~平成初期の重厚できらびやかな「応接間」の雰囲気から脱却できずにいる方がまだたくさんいらっしゃるようです。
でももう昭和どころか平成も終わり!何も知らずにペルシャ=「古い」というイメージから、お部屋のインテリアに取り入れないのは勿体ないかもしれません。
海外(欧米)のお部屋の写真を見ていると、ペルシャンラグをモダンなインテリアに合わせたスタイリングを目にします。こんなラグの敷き方をする人が増えたら、毎日の暮らしがずっと楽しくなるはず。
というわけで、今回は昔ながらのペルシャンラグでトレンド感のあるお部屋をコーディネートしてみようと思います。どうぞお楽しみください。
今回スタイリングするのは…
<ナチュラルモダン>のお部屋
ナチュラルモダンは日本の暮らしでも多く取り入れられている、北欧モダンを基調に、木製の家具など天然素材の持つ温もりを大切にしたインテリアスタイルです。
今回はそんな、ナチュラルモダンのインテリアシーンにオススメのペルシャンラグをご紹介します。
「無垢床」と「グレーのソファ」は、北欧テイストのお部屋作りにぴったりの組み合わせです。
ここにラグを一枚敷くなら踏み心地のいいシンプルなギャッベ、あるいはヴィンテージ感がアップするトライバルラグ…と、いろいろご紹介したくなりますが、ここは敢えてペルシャンラグをオススメします。早速この場所にぴったりの一枚を選んでみましょう。
ナイン
今回はモノトーンの雰囲気を大事にしたいので、「ナイン」という産地のラグをチョイスしました。いわゆるペルシャ絨毯の5大産地の一つとして、昔から日本で紹介されてきたタイプです。
お部屋に敷いてみるとこれまでのペルシャンラグのイメージとまた違った景色を見せてくれます。
色が爽やか
ベージュ、ブルー、グリーンなど爽やかな色のラグが多いナインは、インパクトのある色をお部屋に取り入れるのに抵抗のある方にオススメです。額縁のようにラグのふちを囲んでいる「ボーダー」の濃いベージュが床の色とマッチして、ラグの白が浮いてしまわず馴染んでいるのがわかります。エレガントな曲線のデザインも寒色で構成されているため、可愛くなりすぎず、クールな印象です。
ボタニカルな曲線
曲線のデザインはよくみるとお花や葉っぱなどで描かれています。お部屋に観葉植物やドライフラワーなどのボタニカルな要素を取り入れれば、ラグのデザインと調和してより活きて来ます。モダンなインテリアは殺風景になりがちで加減が難しいですが、ラグでさりげなく色柄を取り入れることで、お部屋の表情が豊かになりますね。
素朴でエレガント
ペルシャならではの上質な織りと、優しい色使いでデザインされたナインは、まるで女優さんの様なラグ。お部屋に取り入れると、空間全体を清潔で明るく上品な雰囲気で包んでくれます。
一般的なリビング・ダイニングサイズ
今回紹介したラグのサイズは、200cm x 140cm。
これは二人掛けのソファの前や4人掛けのダイニングの足元にぴったりの、
インテリアショップに行くと必ず置いてあるラグのスタンダードサイズ。
どんなインテリアシーンとも合わせやすい優れモノです。
どうやって使おう
ご紹介してきた通り、ソファ前に使っていただくのがおすすめですが、自分なら、ナインのラグはあえてダイニングに使いたいと思います。
清潔な雰囲気やボタニカルなデザインを食卓の周りに配置して、友達を呼んでスモーブロー(デンマーク風オープンサンドイッチ)パーティー。まるでコペンハーゲンのアパートメントにいるような気分を味わいたいです。
どうでしたか?ペルシャンラグは重厚でゴージャスな空間だけでなく、こんなに明るく優しい雰囲気のお部屋にも合うということに気づいていただけたら嬉しいです。
この春は、爽やかな「ナイン」をお部屋に取り入れて、シンプルなお部屋を上品にアップデートしてみてはいかがでしょう?
<ペルシャンラグ ナインのラグ>