『きっとここが帰る場所』

みなさん、はじめまして。
Layout新メンバー、最近都内に引っ越してきたばかりのシティ・ガール(見習い)のナカモトです。ラグとラグを偏愛するスタッフに囲まれて、修行の日々を送っております。

これから、わたしが思うラグの魅力、Layoutの魅力を少しずつお届けしていきます。
そしていつか、本物のシティ・ガールになれる日は来るのか・・・あたたかく見守っていただけると嬉しいです。

そうそう、先週、沖縄県那覇市にある日本最古のアメリカンスタイルのショッピングセンター〈プラザハウス〉にLayoutの新店舗がオープンしたのはご存知でしょうか。地元の人から愛されてきた、あたたかい空気の流れるモールに仲間入りができて光栄です。
そしてなにやら新しくcafeまでオープンする模様。Layout沖縄の動きから目が離せません!

絵本のようなやさしさと、存在感

さて、今回ご紹介するのは、現行品ではなかなか見つからない素朴な柄と、ヴィンテージならではのこなれ感が魅力のオールドギャッベ。

幾重にも絵の具を塗り重ねたような複雑なブルーグラデーションを背景に、真ん中にポツン、と描かれた動物。あまりにもキュートな表情に、心を掴まれます・・・

思い浮かんだのは、絵本作家/荒井良二さんの絵本〈あさになったのでまどをあけますよ〉。

背景のブルーは、明け方の日に照らされて青みがかった山の姿と重なります。澄んだ空気と、神秘的なうつくしさ。多くは語らないけれど、ながめていると不思議と想像力を掻き立てられます。

このラグを広げていると、スタッフが吸い込まれるように集まってきて、それぞれ空想した物語を披露した後に、「ふ〜ん。」と黙ってみんなでまたラグをながめる。そんなこともありました。

この子は、そばにいる誰かに呼ばれて振り返ったようにも見えるし、ここまで歩いてきた道のりをひとり確かめているようにも見える。

見る人や、その時々で感じ方も変わるけど、いつだって「ここにいていいんだよ」と言ってくれそうな優しさが漂っています。

日常にある揺らぎ

ハンドメイドラグの良さって何?と聞かれたときに、大袈裟に聞こえるかもしれないけれど、毎日の生活の中で、きっといつか足元にあるラグに救われる瞬間がやって来るような気がする。そんなところに手仕事の良さはあると思います。

食べたものがその人を作っていくのと同じように、身の回りにあるモノが、その人の暮らしを作っていく。

ジャンクな食べ物も手軽で美味しいけれど、やっぱり手料理が恋しくなるように、どれだけ便利になっても、手仕事が人の生活から排除されることはないと強く思います。

家に帰るたびに、ここが自分の居場所だと思わせてくれる一枚。

ぜひ、中目黒のお店でご覧ください。

(Text : Nakamoto)

Gabbeh rug

No.97528

Size : 168 × 108 cm

Price : 132,000(税込)