『ひつじをもっと愉しむためのギャッベ”SEN”を作りました』


こんにちは!最近ひつじのお話ばかりしている平井です。🐑

現地でのラグの買付け旅では、いつも各地を回りながらオリジナルのラグを一緒に作り上げてくれるパートナー探しもしています。
過去にも、細かなデザインの希望を伝えて全く違う3つの地域でサンプルを織ってもらったり、現地で糸を選んでオーダーしてみたりとオリジナルラグは何度かチャレンジしてきました。

もちろん一筋縄ではいかず、いつまでたっても完成しなかったり、オーダーしたデザインとは程遠いオリジナリティを存分に発揮してくれたラグが届くこともしばしば。
「なんか違うラグたち」はそれはそれで愛おしいのですが、ちょっとだけ違和感がありました。

チャレンジしていく中で私たちがどんなに計算してデザインを作っても、織り手の彼女たちが無意識に持ち合わせている計算を越えた感覚やバランスを表現することはできない。ということに気が付きました。

そんなことがあって生まれたのが「SEN」という名前を付けたシンプルにひつじを愉しむためのギャッベです。

なぜこんなに笑っているんでしょう。とにかくわたし、嬉しそうです。

染料で染めていないウールは柔らかく肌触りがいいのが特徴です。それゆえ毛足の長いラグ特有の「遊び毛」という使い始めに出る余分な毛が多く出ることがあります。
いつものLayoutのギャッベ基準だと厚みは2センチ以上と勝手なこだわりを基準としているのですが、SENの大きめサイズは遊び毛が出にくいように、織りを少し細かくして毛足をちょっと短めに仕上げています。

現地で出会う羊たちはみんなちょっとずつ毛色が違います。
白、茶色、黒、グレーといろいろな色の子がいて、そのウールの色もみんな違うんです。その自然な色の違いだけで十分に表情と個性が出るので、デザインはなるべくシンプルにひつじ感を大切に。

そこにワンポイントだけ、カラーラインを入れてもらいました。
1本線(SEN)で1結びのラインなのが実はちょっとこだわりだったりします。
スタイリッシュにもナチュラルにも、スタイリング次第でいろんなシーンが作れるギャッベがあってもいいなと思い、ラインのカラーはグリーン・ブルー・イエローの3色にしてみました。

エッジとボンボンは、現地のLayoutの仕上げの職人さんたちと話し合って、シンプルな2色のエッジにオリジナルのボンボンを作ってもらいました。

シンプルすぎてギャッベらしくないと思うギャッベラバーの方もいるかもしれません。
その気持ちもとてもよくわかります。
ただもう少しだけ、ひつじ感を愉しみたいと思ってしまったんです。
ギャッベのルーツは元々、デザインのない無染色のウールで織ったラグだったともいわれていて、きっとこの頃の遊牧民が一番ピュアにひつじへの感謝や尊さみたいなものを感じていたんじゃないかと思います。
そんなひつじたちにありがとうのキモチを込めて、SENをみなさまにご紹介したいと思います。

SENのまっさらな羊のキャンバスはお気に入りのギャッベをたくさんお持ちのギャッベラバーさんも、シンプルだけど長く使えるいいモノが好きな方も、ウールラグが大好きなイヌさんネコさんたちも私たちも、それぞれが心地よく愉しめる空間を作ってくれるそんなギャッベになってくれたらいいなと思っています。

〇サイズ展開
40x40cm/60x40cm/80x50cm/90x60cm/

120x80cm/150x100cm/200x150cm/240x170cm
(サイズはおおよそのサイズ感になります)

ご希望サイズやカラーなど、LINEやInstagram、メールなどでお気軽にお問合せ下さい!

(Text : Hirai)

Gabbeh SEN series

No.97534 yellow 65x43cm 17,600円(tax in)

No.98963 blue 85x53cm HQ 59,400円(tax in)

No.98973 green 222x152cm HQ 374,000円(tax in)