『砂漠の浪漫』

こんにちは!平井です。

ちょっと過ぎてしまいましたが、6月22日はみなさん何の日か知っていますか?
実は、、、平井も大興奮の「世界ラクダの日」なんです!

ラクダの重要性を広めていこうと制定されたそうで、ラクダたちからしたら最も注目を浴びる一日かもしれませんね。

そんなラクダたちも大喜びのラグを本日はご紹介します。

本当にどうでもいいこだわりなのですが、個人的にらくだはひらがなのほうが好きなのでここからはひらがなのらくだで進めさせていただきます。

その理由はおそらく、らくだのフォルムがカクカクというよりゆるゆると波打つような曲線のイメージがあるからかもしれません。

ラグのキャンバスの中にらくだがぎっしりです。
真っ赤な灼熱の空の下むっちりと体格のいいひとこぶらくだ達が連なっていて、キャラバンというやつですね!
この連なっている様子、たまりません。

そういえば、キャラバンというのはペルシャ語が由来のようです。

キャラバン(英: caravan)とは、隊を組んで砂漠を行く商人の一団のことである。ペルシア語の「カールヴァーン」(کاروان、kârvân)に由来する言葉で、日本語では隊商とも言う。

                                 Wikipedia

キャラバンってとても浪漫的でこの響きも大好きです。

何日も時間をかけて、らくだとともに砂漠を進んでいく。
日が昇って沈みを繰り返し、盗賊を恐れながらもたくましく、美しい彼らがいたからこそ多くの物や文化が交流、融合し今に伝えられてきたと思うとジーンとしますね。。。

さて、そろそろラグの話に戻りましょう。

このラグはバルーチ族のラグでホラサーン地方の比較的新しいものだと思います。
ホラサーンのクルド族がラクダの毛で長細いご飯を食べるときに敷くソフレという食卓布を作ることもあり、この地域には確実にラクダがいることがわかります。
会いにいきたいな~

らくだたちはみんなおしゃれをしています。
背中からは鞍のでっぱりが見えているのでみんな鞍を乗せているように見えますね。
遊牧民の人々は、らくだの飾りも手織りで作ります。
キリムやパイルを駆使して荷物を入れるバッグや首飾りなどたくさんのおしゃれアイテムを作ります。
らくだへの愛を感じます。

一番先頭のらくだはリーダーかもしれません。
先頭にだけ、何やら大事なものが入っていそうな壺があります。
上手な壺のカタチです。

周りを囲むボーダーはバルーチらしいデザインです。
深い赤と濃紺がかっこよく、らくだ達を縁取って盛りあげます。

気になるところはここにも!
結構リアルなヤシの木のような植物だと頭では理解していますが、
ボブくらいの長さの髪の人が風になびかれて笑っているように見えます。
1回そう見えたら、、、というやつです。
顔に見えない木もあるのですが、ほとんどが笑っています。
色使いもおしゃれでちょっとネオンっぽいというか、昔パジャマとかでお母さんが来ていたトレーナーとかにプリントされていそうな感じというか、、
なんか懐かしさを感じました。

その木の幹がシマシマになっているのですが、これはバルーチのラグで結構よく見る表現方法ですね。

らくだの隙間にトリちゃんたちもちょこちょこ登場していますが、特に一番後ろのらくだとその目線の先にいる立派な尾羽の子の様子に注目です。

このらくだの表情、見てください!
びっくりしてます。顔の表情がやけにリアルですがこの立派な尾羽で急に目の前に表れて驚いたことでしょう。
6面のソーラーパネルのような羽をもつトリは見たことがありません。
ファミリーなのか、3羽らくだ達の周りにやってきています。

たくましく美しいキャラバンのらくだと人々のように、このラグもとってもたくましそうです。
バルーチのラグにしては十分すぎるくらいの厚みで心地よさはばっちりです。
しっかりとした結びでぎゅっとむちっと詰まっています。

リビングはもちろんですが、少し大き目の本棚を壁面に2つくらい並べてその前にこの子を敷いてラグや砂漠の本を読みながら思いを馳せて浸る、、、
そんな使い方を想像してまた模様替えをしたくなってきちゃいました。

(Text :Hirai)

No.77687

トライバルラグ

SIZE : 206×104cm

Price : 192,500