みなさんこんにちは、葛飾北斎の展示に行って気づいたら3時間もたっていたスタッフOKです。晩年は「画狂老人卍」と名乗った彼ですが、名前から狂気が滲み出ていますね、最高でした。
ご紹介するラグは、私がみた瞬間「絵本に出てきそうな子!」と衝撃を受けたとっても卍なラグです。インスタで既に紹介しているぞ!という指摘を無視して強引に進めていきたいと思います。
今回はラグをご紹介しながら、見た瞬間私の脳内に浮かんだこのヒョウのお話をみなさんにしますね、ニュータイプのRug is Good、どうかお付き合いください。
「もようをなくしたヒョウのはなし」
ある日起きたら斑点がすっかり消えて、ツルツルになってしまったヒョウのお話です。
どこへ行った残りの斑点
黒い斑点をほとんど無くしてしまったヒョウ。斑点は足の先と鼻の先だけ残してすっかりどこかへ行ってしまいました。
涙を拭うシスター
斑点を無くしておいおいと泣くヒョウに、元気を出してと、シスターたちが大判のハンカチを差し出します。結構大きいですね。優しいシスターたちです。
お花の道で
無くしたもようを探してあちこち旅をしたヒョウは、ある日お花の咲く綺麗な道に出ました。もようを探し回ってお腹が減っていたヒョウは、そのお花を一つ、パクリと食べてしまいました。
咲いた!
すると、ヒョウの体にはたちまち白い小さなお花が咲き始めました。ひとつ食べるごとにひとつ、もようが増えていきました。目の前のお花をすっかり食べ尽くす頃には、ヒョウの体にはお花がたくさん咲いていました。
ちょっと足りない?
でもまだ少し、もようが足りません。これを使いな!と登場したのは鳥たち。白くて丸い、真珠のようなもようをくれました。これで無事にヒョウの体はもようでいっぱいになりました。
手に入れた素敵なもよう
はじめにあった黒い小さな斑点よりも、ずっと素敵なもようが手に入ったと、ヒョウは喜びました。もようがどこかへ行ってしまった時は悲しかったヒョウも、もっと素敵なもようを手に入れて幸せにな気持ちになりましたとさ。
おしまい。
全身にお花が咲いたヒョウなんて、なんて素敵な発想をこのラグを織った織子さんはしているんだろうと感動しました。不思議な見た目の生き物たちが織り込まれたイランのラグ。見るたびにその前後にあるストーリーを想像してしまいます。みなさんもいろんな角度からラグを見て、楽しんでみてくださいね!
text/Kawamura
No.77727
トライバルラグ シラーズ
SIZE : 188×121cm
Price : 187,000