寒さで朝なかなかベッドから出られなくなってきた平井が、地上と地下の2層構造が楽しい熱~いラグをご紹介します。
ふつふつと湧き上がるマグマのように燃え上がる赤が魅力のこちらはアフガニスタンに暮らすタイマニ族のものです。
私のタイマニ族のラグのイメージは「ゆるふわ」でかわいらしい色使いのイメージなのですが、こちらは赤・青・白と目が覚めるようなカラーリング。
「わたしはここよ!」としっかりと主張してくるタイプですがその主張も嫌じゃない、そんな子です。
地上の世界
赤と青の棒磁石のような色の組み合わせの高いえんとつが目印の怪しいお屋敷。
横に9つ並んだ扉は開いていたり閉まっていたり。
きっとその先は地下へつながっているに違いありません。
地上の外観からも怪しい雰囲気がダダ洩れですね。
地下の世界
さっそく開けられた扉から中に入ってみましょう。
ゲームみたいな入り口をくぐると、やっぱり地下へとつながっていました。
そこは一面マグマの世界。
大きな木からドロドロに燃えた真っ赤な実がゆらゆら揺れています。
気をつけて!近づいたら大ヤケド!
左右からは槍ととがった岩が迫ってきています。
唯一残されたブルーの道を慎重に渡って進まないといけません。
なかなかハードな冒険になりそうだな、、、 と、ほとんどゲームをしない私がどこか懐かしいゲームみたい!と非現実的な妄想を膨らませてしまうほどのダンジョン感。
スターをゲット
頑張ってクリアできたらスターがもらえます!
ラグの世界のスターですから、8角のちょっと独特なカタチをしていますが私の大好きなモチーフの一つです。
このラグのスターの面白いところは、縦の列と横の列で趣が全然違うところです。
経糸と緯糸、結び糸の太さなどのバランスで同じ結び目の数で同じモチーフを織り込んで作っても縦の列と横の列でデザインが縦長にほっそりしたり、ぺちゃんこにつぶれたりすることがあります。
ボーダーと呼ばれる外側を囲むデザインの角で交わるほっそりしたり、ぽっちゃりしちゃったモチーフを見つけるのが私のひそかな楽しみなのですが、このラグはちょっと違いました。
気が利いているというかなんというか、おそらく縦の列のスターが結びの構造上ぺちゃんこに潰れてしまうのを恐れて、バランスをとって縦長になるように結びの数を調整したように見えます。
調整したけれどもちょっと縦に長くしすぎちゃって、なんかバランスの悪いスターになっちゃったのではないかと思うんです。
どんなスターでも大好きなモチーフですから、可愛くて仕方ないんですけどね!
織り手の気遣いが垣間見えた、スターをぜひお楽しみください。
近くにあるだけで暖かく(熱く?)なれそうなラグなので、暖炉の近くもいいですしアウトドアでも暖かい気持ちにさせてくれそうですね。
(Text :Hirai)
No.83081
トライバルラグ
タイマニ
SIZE : 137×85cm
Price : 88,000