小さい頃に好きだったもの。
ピンクのふりふりのスカート、チョコレートケーキ、ブラックコーヒー(味覚が渋い)、生のピーマン(味覚が独特)。
あと、セーラームーン。
わたしは特にセーラーヴィーナスが大好きでした。
ただの美少女じゃなくて、どこかオーラを感じる特別なキャラクターだったから。
このラグを見ていると、その美しさにうっとりすると同時に、小さい頃好きだったものがポンポン頭に浮かんでくる。
それはなぜか。
それはきっと、このフレーム部分のデザインが凄く綺麗で、凄く好きで、この宝石のようなモチーフが、小さい頃に欲しくてたまらなかったセーラームーンのおもちゃに見えたからなのです。
分かりますでしょうか。
セーラー戦士たちが持っているあのステッキ。
あんなに幼き女子の心を魅了するおもちゃがあるだろうか、いやないであろう。
あのステッキ。
あのステッキを目を輝かせながら見ていたように、大人になった今はこのペルシャンラグに憧れを抱くわたしがいます。
今回ご紹介したいラグは、そんな女子の好きが詰まった(と勝手に思っている)魅惑の1枚、タブリーズのラグです。
こちらのラグはタブリーズのラグを代表するマヒというデザイン。
マヒはペルシャ語で「魚」を意味します。
菱形を作るこの葉っぱのデザインが魚に見えることからマヒ柄と呼ばれるようになりました。
ウール×シルク
遠くから見ても
近くから見ても美しい。
iPhoneの画質の良さにも改めて感動しますが、やっぱり被写体が美しい。
濃いネイビーの地色に浮かび上がる細かいモチーフたちが、本当に宝石を散りばめたようにキラキラしていて、思わず息を呑んでしまいます。
こちらのラグはウールをメインに所々シルクを使って織られています。
写真だと伝わりにくいのが悔しいところではありますが、シルクはウールに比べて糸が細く繊細なので、シルクの部分がキュッと引き締まって立体感が増しています。
オシャレ女神
様々な色が使われていますが、どの色もステキなんです。
まずメダリオン。
ガーリーだけど落ち着いていて馴染みやすい、くすみピンク。
コーナーにはオレンジ、縁にイエローやカーキなどが使われています。
どれも少し彩度の低いくすんだ色味なので大人っぽくて洗練された感じです。
誰がどこに敷いたって間違いない、この存在感。
まさにオシャレ番長~!と言いたいところですが番長というよりも女神ですかね。
忘れられない星空
突然ですが私は生まれ変わったらなりたい職業の1つに天文学者が入るくらいに星空を眺めるのが好きです。
先日も皆既月食と天王星食がありましたね。
歩きスマホの危険性に警鐘を鳴らす現代で、歩く人々がみんな空を見上げているのはなんだか新鮮で良かったです。
私にとって、今までの人生で一番綺麗だった忘れられない星空があります。
今から10年くらい前に福島県の海で見た星空。
1つ1つの星が大きく見えて、光が反射した水面がこれまた宝石のように輝いていて…。
このラグを見るとその星空を思い出すのです。
キレイなものにあふれてる
ラグ1枚で自分の中のキレイな思い出がよみがえって、なんだかそれだけで美味しいお酒が飲めそうな夜です。
ちょっとロマンチストが溢れ出てしまって照れ臭いRug is GOODになってしまいました。
あなたにとってのキラキラ眩しいラグはどんなラグですか?
(Text :Kumai)
No.90306
ペルシャンラグ
タブリーズ
SIZE : 104×65cm
Price(tax in): 148,500