でました。
はじまりの言葉がこれでは何がなんだか分からないと思いますが
もう一度、言わせてください。
でました。
そうです。でたんですよ。またもや私のハートを射止めてしまったラグが。

あーやだやだ。こまっちゃう。

どこぞやの古代人が描いたどっかの洞窟で見つかった壁画のようなデザイン

オールドギャッベのデザインは最近のデザインには無い自由なオリジナリティと
良い言葉でまとめるとのんび～～～りとしたゆるさ素朴さが特徴のひとつだと思っています。
要は突っこみたくなる箇所が多いんですね。そして、こちらのギャッベも他に類を見ないデザイン
さぁ、すこしづつ見てみましょう。

やった～～～

まるで私がこのラグを発見した時のようなに、両手を広げて喜んでいる人が見えます。
動物（シマウマ？ヤギ？なんなの？？）の下で一人の青年がバンザイをしています。
やった～！珍しい動物を見つけたぞ～のバンザイなのでしょうか。
だって明らかに胴体と足の比率がおかしいです。皮がのぺ～～と伸びています。頭になんかタオルみたいなの乗せてるし。昭和の銭湯でこんな男性、沢山いましたよね。
だとしたらこの、のぺ～～とのびた部分は長いこと温泉に浸かってふやけているのかもしれません。
なんだか気持ちよさそうにみえてきました。
「いい湯だな～」ってとこでしょうか。
浴場ではしゃいでいる子供を前に「静かにしなさい！」と一喝しているお父さんにも見えてきます。
湯けむりの向こうのちょっとしたリラックス空間です。

表情がうかがい知れない人が数名います。
ある本で、ギャッベを織る女性はデザインを、日記のようにしているので
自分の子供の数だけ人のデザインを織ると読んだことがあります。
だとすると、、、このギャッベを織った女性は15人の子供のお母さんです。
尊敬します。

こういうところがすごく好み

明らかにクネクネしているひし形を発見。その上にあるひし形は綺麗だというのに。
また、まっすぐ綺麗に伸びているかとおもいきやクネクネッと曲がっている箇所があります。その後は、そんなことが無かったかのように綺麗に軌道修正。
その近くにあるグレーのモヤモヤッとしたデザイン、、あれは何でしょう？まぼろしでしょうか？
なにか、見えちゃいけないものをみてしまったかのような、、一瞬不安にさせるかたまりが描かれています。とにかく、このデザインで個人的に一番すきな部分です。

遊牧民のいたずら

そして、ところどころに見えるカラフルな糸
Layoutでは遊牧民のいたずらと呼んだりして楽しんでいますが
こちらもご多分にもれず、ところどころに可愛くいたずらを楽しんでいる織手さんがいます。
周りには生命の木がぐるっとまわりこむようにデザインされています。
15人の子供のお母さんが、家族や親類の健康や長寿を願いながらシラーズの大地で織られたラグなのかもしれません。やっぱりお母さんはすごいや！

どのインテリアにも馴染む色

淡い黄色にブラウン、グレーの配色はどのインテリアにも取り入れやすいと思います。
それだけではなく、横幅が細いのであまりボリュームをとれない間取りの方にもぴったり。
ソファの足元に敷いて、ソファでゴロゴロ、床でもゴロゴロできるサイズがとても重宝します。
もちろん、ベッドサイドにも。優しい色のギャッベがあるだけで心が落ち着く瞬間が訪れます。

無地よりはもう少しインパクトを出したいけれど、あまり主張するラグは慣れなくて。。という方にもおすすめです。オールドならではの存在感ですが、手触りもとてもよく昔からあるかのように一瞬でお部屋に馴染み、どんっとお部屋の主人公になります。
こんなギャッベがお部屋にあったらついつい、嬉しくて叫んでしまいそうになります。

15人の子供をもつお母さんにつつまれるような何でもどんな時でも応援してくれる包容力のあるギャッベの安心感を是非、体験しに遊びに来てくださいね。

（Text :Komatsu）