【ブラウンのグラデーション】
ベースのブラウンの味のある哀愁漂うグラデーションが一番見ていただきたいポイント。
ずっと見ていたくなるような落ち着きのあるブラウン。
砂漠のような、地層のような、、、
ラグに現れるこのようなグラデーションをアブラッシュといいます。染めていない糸は動物の毛の色の種類の違い、染めている糸は油分などの影響による染めむらによってアブラッシュができます。
なぜこんなにアブラッシュは人の心を引き付けるのでしょうか。
不規則で決まりのない色の濃淡は機械には表現できないオーラがあるように感じます。
私は木や葉や花びら、砂や石、海の色。自然界に存在するものはどれも単色で作られるものはなかったのではないかと思っています。
よく目を凝らしてみるといくつもの色が隣り合って重なり合っています。そういうものを人は自然と求めているのかもしれません。
らくだ好きの私としては、このブラウンの部分がらくだの毛かもしれないなと思っているので余計に気になってしまいます。
バルーチ族はらくだとともに生活している人がいるので、ラグにもらくだの毛を使うことがあります。
【純白のボーダーと隠れアニマル】
ピシッと純白で決めたボーダー。波のようなリボンをくるくるしたようなデザインで取り囲みます。私には白いシャツをパリッと着こなしたような紳士的なイメージが頭に浮かびました。少しラグから離れてみると、よりこの白い部分が強調され浮かび上がってくるようにもみえて不思議な感覚があります。
そして忘れてはいけない隠れアニマルの存在。濃紺の中に隠れているんです。
先日こんなことがありました。
お客様とお店で別のバルーチのラグを広げてご紹介していた時です。
だいぶ渋めのラグで恰好いいなと眺めていたのですが、隠れアニマルを見つけてしまったんです。何か月も誰にも気づかれずにずっとそこにいた1羽のトリちゃん。
このトリちゃんを見つけた時のきゅんとした気持ちを例えるならば「渋い名映画俳優のお茶目な一面をみちゃった!」という感じです。
ただでさえ恰好いいのにそんなかわいいところも!?というダブルパンチです。
それ以来そのラグがますます愛おしくなりました。
【使いたい場所がたくさん】
わたしが家で使うなら、まずはよく目に入るリビングのテレビボードの前に敷きます。細長いサイズなので、テレビボードとのバランスもよさそうな予感です。
ソファに座って眺めたり、近づいて手でなでたり座ったりして楽しみます。
そのうち、気分を変えてべッドサイドへ移動させるかもしれません。クローゼットも近いのでラグがあると何かと便利。スリッパを脱いで素足になってもさらっと快適です。
また気分を変えたくなったらキッチンへ。
このように厚みがトライバルの中でも薄手なので、女性でもすぐに場所を変えられる手軽さもこのラグの魅力ですね!
小ぶりなラグと並べたり重ねたりしながら、自分なりのお気に入りの敷き方を見つけたい1枚です。
(Text : Hirai)
No.71872
トライバル バルーチ
164×88cm
100,000+Tax
SOLD