インテリアから見る日々 Vol.16

株式会社 FAH  末好宏紀の連載ブログ16 

16回目。 

ここ最近、自分のインスタグラムとFacebookで『インテリア川柳』たるものを書いています。 

暮らしを発信するというよりは、自分はこんな仕事してまーす。 

的な発信のチャレンジとしてです。 

人に発信する事で、自分の思っている事や伝え方を考えるとても良い機会になってます。 

インテリアに関わる写真を一枚ピックアップしてそれに対する川柳を書くわけです。 

そして、なぜ川柳にしてるいか。 

昔は文章を書いていたのですが、さっぱり読んでもらえるし、短い文字だと楽だろうと、思いスタートしたのですが。。。 

五七五でモノを伝える事は、めちゃくちゃ難しい!! 

簡単とはほど遠く、限らてた文字数で感情と考えをどう入れるか。 

先人はすごい事を考えるなと。 

しかし、なんかその難しさが楽しくなってきて。。 
川柳が好きになって来ている、今日この頃です。 

日々、小さなチャレンジが楽しいものです。 
良かったら見てみてください。 

#インテリア川柳 

ってことで、本題へ。 

『インテリアと子供』 

私事ではありますが、2020年8月子供が生まれました。 
とてもかわいいです。 

同時に、親として、どのような教育することが、子供にとっていいのか。 

また、インテリアと子供の関係性も考えるようになりました。 

子供ができるまでは考えもしなかったことです。

まず、よくお子様がおられるお客様に家具をコーディネート・販売するときに言われることがあります。 

それは、子供が。。。 
汚さない素材。傷が付かない素材。洗濯できる素材。 
角がない家具。などなど、、、 

私は、これは仕方ない事だからあまり気にしても仕方ないから、気にしない方がいいですよ派でした。 

今でもあるそう思う部分はあるのですが、子供がいると大変な事がたくさんあるので、余計な心配を増やしたくない気持ちもわかるようになりました。 

ただ、今回このブログに書きたいことは、こういった、家具の素材や形の事ではありません。 

理想論になるかもしれませんが、インテリアを通して、いろいろな体験をしてもらうことが、子供にとって良い影響があると思っています。 

そのことについて書いてみようと思います。 

例えば、食器。 

子供が、落としたり、投げたりしてもいいようにプラスティック素材を選ばれるとします。 

子供がいるとその気持ちはめちゃくちゃわかるのですが、子供は、食器は落としたり、投げたりしても大丈夫と認識することがあるようです。 

また、プラスティック素材は熱を感じにくいため、 熱い冷たいも感じにくいです。 
あえて、子供に陶器の食器を使う保育園があると聞きました。 

これは、落とすと壊れる。 
食べ物には、熱い冷たいがある。 
などを、五感で感じてもらう為です。 

次に、ソファも同じだと思います。 

誰もが汚れるのは嫌です。 
なので、汚れても良い素材にしたとします。
ただ、子供にとっては、汚しても良いとなる場合もあるのです。 

飛んだり跳ねたりするから安いソファを買うとします。 
すると子供は、ソファは飛んだり跳ねたりしてよい場所になるでしょう。 

すると、友達の家に行った時に、ソファ=飛んでもOKな場所なので、友達の家のソファでジャンプするかもしれません。 

プラスティックの食器や、汚れない素材のソファを否定してるわけではないです。 

インテリアは毎日を暮らす子供にとって、とても大きな影響があるなぁと最近つくづく感じます。 

個人的な話はなりますが、テーブルに傷が付くのはもちろん嫌です。 

子供が傷をつければ叱るでしょう。 

でも、それは子供にとって大きな経験だと思ってます。 
そして、その傷を大きくなった時に笑える親で居たいと思います。 
もちろん、綺麗事ではすまないこともたくさんあります。 

インテリアを通して、たくさんの経験を子供にしてほしいなと思います。 

すべての子供にとっても、家(インテリア)が大事な空間になってほしいと願っています。 

(text : SUEYOSHI)


SUEYOSHI HIROKI

株式会社 FAH 代表取締役 
1985年広島生まれ 京都育ち 1年だけカナダ暮らし。
20歳のときに入ったインテリアショップに衝撃を受けインテリアの仕事で生きていくと決意。23歳から35歳まで、広島のインテリアショップに勤務。自分のごだわりではなく、依頼者の理想を暮らしやインテリアを具体化する『カメレオンコーディネーター』を目指し日々を過ごす。
2020年 株式会社 FAH 設立。
個人宅。モデルハウス・ルーム。店舗(ホテル・飲食店等)商品開発などインテリアに関わる事を楽しくするために日々挑戦中。