Journey to Iran vol.4

2020.2/14(金)テヘラン
買付2日目 後半

おいしいごはんでお腹が満たされたら、
いつもラグを洗ってもらっているクリーニングの工場を見に行きます!

ラグを洗う工場は扉がみんな青い。トラックも青い。
どこもこの目の覚めるようなブルーで塗られています。なぜでしょうか、、、?

ここでは、私たちのように仕入れたラグのクリーニングをすることもあれば、イランの一般家庭で使われているラグも集まってきます。
イランでもお正月(春分の日)の前後は、みんな家で使っているラグを洗いに出すので大忙しだそうです。

ラグはこのように並べられて、水や洗剤を使いきれいに洗っていきます。
かなりの広いスペースが必要ですね!
ラグを洗ったら、一気に干していきます。

イランのお日様の下で干したり、室内でも干します。
職人さんたち、いい顔していますね!
ラグを洗う作業はどれも力のいる作業ばかりなので、力強い職人さんが不可欠です。かっこいいです。。。

同じ敷地内にもラグの倉庫があるということで、少しギャッベを見せてもらうことに。

話を聞いてみると糸はこのラグ屋さんのところで染めていて、その糸を織り手へ渡して織ってもらっているとのことでした。
ということは、ギャッベの色はラグ屋さんのセンスが問われるということ、、、

ここのギャッベは色が少し強くてLayoutは選びませんでしたが、仕入れ先によってギャッベでも雰囲気が違うのはこういうことかと納得です。

ここでは、もう一つラグに関する大事なキーワードを教えてもらいました。

ドゲレ (دوگره )

ドは2、ゲレは結びの意味なので、「2つ結び」ということになります。
これは何かというと、ラグのフリンジの部分から毛足の部分(パイル)がほどけてこないように端を結んで止める仕上げのことです。
ラグの端をよく見てみると2回結んでいるの、わかりますか?

何本かのフリンジをまとめて2回結んでまた隣の何本かをまとめて、、、
とラグの上下は端から端までほとんどがドゲレをしています。
この仕上げをしないと、ほつれたニットのように端からぼろぼろとラグがほつれてしまうので大切な工程ですね。

渋めカラーのラグ

ここから少し車で移動をして、私たちのお目当ての町のラグが集まっているという倉庫へ向かいます。
この日は夜に飛行機でタブリーズという町へ移動予定なので、時間ギリギリまで倉庫をまわります。

ありました!こちらハマダーンのラグです。

ハマダーンはイランの北西部にある町で、今回の買付で行きたかったところなのですが日程が合わず断念していました。
テヘランでもこの町のラグを多く集めている人がいるということで見せてもらえることに!

Layoutでもカラー、デザインともに人気があります。
小ぶりなアクセントサイズから幅もたっぷりとあるリビングサイズも買い付けることができました。
落ち着いた渋めのカラーにグッときますね!
日本に届くのがとても楽しみなラグ達です。

最後に、この日ジョムエバザールで買付けたラグをクリーニング工場に預けて、空港へ向かいます。

いざ、次の町へ!

お腹が空いたので空港でみんなでピザを食べて移動に備えます。

思ったよりおいしかったのですが、少しトマトの味が薄くてポテトについていたケチャップをつけたらちょうどよくなりました。(笑)

なかなかタブリーズ行きのアナウンスがされなくて、空港で待つこと1時間、、、同じ便に乗る人たちも待ちくたびれている様子。

しかし嬉しい出会いは突然にやってきました!

私たちの隣に1人で座っていた女の子に通訳のAさんがふと話しかけると、どうやら同じタブリーズ行きの便を待っているとのこと。
イラク出身のライラという学生さんでタブリーズの大学に勉強をしに行くという話をしていました。
「イラク」と聞いてピンと来たので、もうほとんど忘れかけたアラビア語を頭の片隅から引っ張り出して、少し話してみることに。
わかりやすいように簡単な単語と文章で話してくれたやさしいライラと連絡先を交換することができたので、日本に帰った後もたまにメッセージのやり取りをしています。

飛行機は遅れたけど、そのおかげで初めてのイラクの友達ができました。
嬉しい!

そのあと、23時頃にやっと離陸。
テヘランよりも北にある極寒のタブリーズへ到着。寒すぎます!

つづく