暮らしとわたし Vol.8

前回のブログでは、リニューアルしたホテルの内覧会へ行ったことをお話しました。

リノベーションのすごさに感動したこともあって、わたしが当初ブログでお話しようと思っていたことと全くちがう方向へ進んでいました。

わたしが、ブログでお話しようと思ったことから角度のちがう、修理して使うことの大切さ、大事にしたいと思えるソファを選びましょう!というお話で締めくくっていました。

と、すると、前回お話したかったこととは何なのか。(そんなもったいぶることでもないのですが…)

それは、“床と取手のこだわりは、ぐっと印象度をあげる”というお話です。

国内外たくさんのアーティスト・デザイナーが携わっているからこそでしょうか、ディテールがとにかく素晴らしく心くすぐってくるかわいさで、テンション上がりました。

建築のどこがどうすごいとか、ここの作りが…などそういった詳しいことは全然わかりませんが、1つ1つのいつも見慣れている箇所にすべてこだわりがあり、他とは違うと気づくところがたくさんありました。

まずは、取手。

クローゼットや洗面にも真鍮が使用されていました。

毎日触って見るものだからこそ、取手や蛇口にもこだわりたいものです。

洗面のすべてが素敵で、家を建てる時の想像なんてして、憧れが詰まった洗面でした。

インテリア好きにはたまらない、細かいこだわりです。

ホテルの特注で作成をしているものかもしれませんが、自分がいざ家を建てる時には、いろんな洗面や取手をみて探して、これだ!というものを見つけたいなと思いました。

建てる予定はまだないけれど、今のうちから資料集めしようかな、、など想像が膨らみます。いざ!となると、あの時の記憶思い出せない‥ということもありますしね。

自分が家を建てる時にはどうしようか?とわくわくしてきます。

これからドアやクローゼットなど取手を選ぶときには、とりあえずこれでいっか、ではなく自分のイメージを思い描いて探してみたり、雑誌をみて探してみるのもいいかもしれません。お客様がおうちに来た時も、あれ?!この家は違う‥と思ってもらえるポイントの1つだと思います。

そして、床。

床が、ほんとうにすごかったです。

空間1つ1つを作りあげ、大きな面積を占める床は、インテリアの印象を左右する重要なものです。最近では、ハウスメーカーさんのCMやインテリアのはやりもあって、ウォールナット無垢材の床や、オーク無垢材の床を選ばれる方が増えたように思います。濃い茶色や真っ白な床を見ることが以前に比べると減ったように感じます。濃い茶色とウォールナット無垢材では、同じような色味ではありますが、ツヤッとしたモダンな濃い茶色に対して

無垢材という木材自体を感じることのできる床材はナチュラルな雰囲気をもち、印象は大きく変わります。

だからこそ、慎重にインテリア家具をイメージしながら選んでもらいたいものです。

そして、今回のホテル内覧会で特に衝撃をうけた床がこちら。

よ~くみるとわかるのですが、普通のフローリングに見えて、まっすぐではない台形だということです。

これは、一緒にいったみんなが絶賛し、床に注目していました。(なかなか変な光景でした)

それも、ただ台形なだけ、というわけではありません。

空間として、その床が台形である意味がある、そんな場所でした。

さらにそれはイタリアから取り寄せられたものであるということでした。

そこまでのこだわりを普段のインテリアに取り込むことは難しいかもしれません。

だけど、こんなこだわり方したいよね、なんて思える床でした。

そして、もうひとつ。

これは、取り入れている方も多いですよね、洗面のタイル。

タイルとひとことで言っても、いろんな形やタイル自体の色、目地の色1つ違うだけでも印象が大きく変わります。

ラグの敷き込み。

最近ではフローリングの床材を選ぶ家が多い中、やっぱりいいなと思ってしまうのが、ラグの敷き込みです。

素足で踏んだ時の踏み心地が良く、つい触りたくなります。

インテリアにとって切り離すことのできない床選び、難しいですけど、ずっとずっと付き合っていく床はじっくりとよく考えて選びたいものです。

わたしがいつも思うこと。

1つ1つを決める前に全体像を描くこと。

とりあえず光が入るようにたくさん窓をつけたい、それだけでつくられた家には壁がなく、壁を飾って遊ぶこともできない空間だったり、テレビボードが窓にかぶってしまう間取りになってしまうこともあります。 暮らしとインテリアの全体像を描いてみると、まとまりもあるおしゃれで素敵な空間になると思います。

(text : Shimazaki)


SHIMAZAKI AYAKO

模様替えがすきで、自分の部屋をしょっちゅうかえていたそんな幼少期を過ぎ、気づけばインテリアを仕事にして12年経ちました。タイプの違うインテリアショップ2店舗の店長をしながら、最近はEC事業にも手を出し始めた好奇心のかたまりのような性格です。集中力は高いけど持続性がかなり低めなのでブログを書くこと、こっそり心配しています。