インテリアから見る日々 Vol.3

株式会社 FAH  末好宏紀の連載ブログ。 

このブログも3回目。 

ブログを書くことで、一番身になっているのは自分自身とつくづく思います。 
ブログの依頼ありがとうございます。 

学生時代、通信簿の国語が2か3(5段階評価)だった自分が文章を書いています。 
20年前の自分に伝えたいです。 
『文章の練習をもっとしなさい。』 

話は戻って。 

前回のブログを前田さんに送った時の話。 
こう返信が来ました。 
『こんばんは、相変わらず面白い内容でありがとうございます。』 

年甲斐もなく、ガッツポーズしました。 
人に伝わると嬉しいものですね。 

前回、前々回で、 
『インテリアってそもそも何?』『インテリアは難しくない』 について、書きました。 

ってことで、今回は、一歩進んで、 
『インテリアはどこから始めると簡単?』をテーマに書いてみようと思います。 

さて、本題へ。 

『インテリアはどこから始めると簡単?』 インテリアの仕事をはじめて、13年。 
よく聞かれる質問がこちら。 
家のインテリアをいい感じにしたいけど、『何から始めていいか、わからない。』 
おそらく、あらゆる人から100回は聞かれたこの質問。 
正直に言うと、 

『何から始めてもOK。』 

でも、その答えだと、結局振り出しに戻ってしまうので・・・ 
いろいろ試行錯誤して、たどり着いた答えがこちら。 

『部屋によって、サイズが変わらないモノから始めるのがおすすめ!!』 
※あくまで一つのインテリアのスタイルという前提で。 

多くの方が、インテリアについて考え出すタイミングが、『実家から出たとき。』 
一人暮らし、結婚などなど。。。 
いきなり、家を買う人は少ないと思います。 (とはいえ、何組かは、いました。笑) 

ってことで、
長く住む家じゃないから、とても気に入ったモノを見つけたいけど、いいモノを買うのは、躊躇してしまう。 
なので、『とりあえずなモノ』を買う。って声をよく聞きます。 

インテリア(家具や雑貨など)は、移動できます。 
これかなり大きいポイントで、 いいモノを買ったら一緒に引っ越す事ができます。 

ただし、ここで注意。 

一点覚えておきましょう。 

部屋によってちょうどいいサイズがモノは要注意。 
主に、テーブル・ソファ・大きいラグ・食器棚などは、部屋によって、ちょうどいいサイズが変わります。 

これらは、長く住むタイミングの時に買うのがおすすめです。
とはいえ、運命を感じるモノに出会ってしまったら。。。 

私なら買います。特に一点ものなら。 

あくまで、欲しくなったモノ、惚れたモノの買うのが一番だと思います。 
時に、そのモノのせいで、物件の選択肢が減ることもあるでしょう。 

でも、運命を感じたのだから仕方ない。 
それも、大好きなモノなら、かわいく思えるはず! 

そんな運命的なケースを除けば。。。 

もし、いいモノを買うのであれば、 
『部屋によってサイズが変わらないものがおすすめ。』 

それってどんなものか。 

椅子・照明・小さいラグ(玄関マットなど)・食器など。 
椅子・照明のサイズは、ある程度決まっています。 

大きい部屋だからって、一人が座る椅子のサイズは変わりませんよね。
これらは、引っ越しをしてもそのまま持っていく事ができます。 

照明も簡単に外せるものが多いです。 

サイズが変わらないものは足し算しやすいです。 

今は、ダイニングテーブルに合わせる 椅子はバラバラでもOKですし、一脚なら、将来デスク用にするも良いし、部屋の隅に飾るのも良いと思います。 

照明も、学生時代にがんばって買ったモノを結婚して、寝室で使ったり、子供部屋で使う事もできます。 
子供が大きくなって、『この照明は学生時代に買ったものだよ。』 的な話は、とても素敵だと思います。 

ちなみに、私が13年前、この仕事を始めて、最初に買ったのは、『アントチェア』という椅子でした。 
インテリアの歴史とロマンを感じたからです。
この椅子がきっかけで、インテリアにハマったと言っても過言ではないです。 

そして、今。
そのアントチェアに座ってこのブログを書いてます。 

最後に、 
もう一度言います。 

『何から始めていいか、わからない。』 の答えは。 

『何から始めてもOK。』 

でも、もし何から始めていいか、わからない時は、座るだけでテンションが上がる、椅子。 
夜が来るのが楽しみになる、照明。
家に帰った時にテンションが上がる、玄関マット。 
家で料理がしたくなる、お皿。
時間を見るたびにニヤニヤしちゃう掛時計。 あたりから始めてみてはいかがでしょうか? 

(text : SUEYOSHI)

SUEYOSHI HIROKI

株式会社 FAH 代表取締役 1985年広島生まれ 京都育ち 1年だけカナダ暮らし。20歳のときに入ったインテリアショップに衝撃を受けインテリアの仕事で生きていくと決意。23歳から35歳まで、広島のインテリアショップに勤務。自分のごだわりではなく、依頼者の理想を暮らしやインテリアを具体化する『カメレオンコーディネーター』を目指し日々を過ごす。2020年 株式会社 FAH 設立。 個人宅。モデルハウス・ルーム。店舗(ホテル・飲食店等)商品開発などインテリアに関わる事を楽しくするために日々挑戦中。