インテリアから見る日々 Vol.9

9回目です。 

9と聞くと野球が思い浮かびました。 

野球は見る専門です。 

広島に住んでいると『広島カープ』の話がある程度できるようになってしまいます。 

生まれは広島なので、勉強をすることなく、名選手の名前くらいは言えますし、試合も年数回は見にいきます。 

スポーツで盛り上がることは、とても楽しいです。 

地元の好きなチームをみんなで応援する。 

つらい事があっても一緒に乗り越えてきた歴史があります。 

戦後、つぶれかけた球団に、無償で道具を供給したお店。 

チームの運営を支えた市民。 

カープは、そんな地元に愛される球団です。 

そんな野球界も。 

このブログも。 

キュウカイ(九回/球界)を盛り上げる事に一生懸命です。 

カープのような大きい組織ではないですが、自分自身も何かで、人の為になれればと思っています。 

がんばれカープ。 

がんばれ俺。 

では、本題へ。 

『なぜインテリアの仕事をするのか』 

働く事は、生き方を表現すると前回書きました。 

そんな事、かっこよく書いたものの、自分自身も100%やり切れているか、自問自答しました。 

と、いうことで。 

私自身がなぜインテリアの仕事をするのかについて書いてみようと思います。 

まず、少しきっかけから。 

20歳の誕生日に食事に行きました。 

食事が終わり母親が、『大人になったのだから、知っといた方がいい店がある』と、言いました。 

そこで連れて行かれた店が、『ACTUS京都店』でした。 

※当時親が住んでいるのが、京都でした。 

そのお店は輝いていました。 

自分にとっては、ホントに漫画みたいにキラキラしてました。 

その時まで、明確な夢もなく『将来どうしようかなぁ』状態でした。 

一瞬で決まりました。 

『インテリアの仕事をしよう』 

家具メーカーにインターンシップにいき、海外のインテリアに触れたく、海外に住み。 

インテリアの仕事につきました。 

インターンシップ先で言われた『いい家具とは、買った日に子供がつけた傷が、20年後に笑える家具。』 

このセリフが自分の人生を決めました。 

インテリアの仕事するきっかけは、『インテリアショップがとてもかっこ良かった』 からです。 

なんとかACTUS広島店に、潜り込めたのは、本当にラッキーでした。 

その後、インテリア雑誌で見るだけだった家具・雑貨や人に出会え、 

どんどんその魅力にハマりました。 

魅力的な商品。 

インテリアを愛する先輩方。 

みんな輝いてました。 

インテリアは、とにかく楽しい。 

歴史。 

デザイン。 

人に与える影響。 

職人の技術。 

経年変化。 

センス。 

材料。 

などなど。 

それらが、無限に広がっています。 

自分にとってこんなに面白い仕事はないです。 

そして、気付きました。 

『インテリアの魅力』をもっともっと色々な人に知ってもらいたい。 

僕がこの仕事をして13年。 

この短い期間でも、日本のインテリアは進化したと思います。 

まだまだ、進化すると思います。 

あるドイツのオフィスチェアメーカーのヒストリーブックの最初のページに、 

『自分の使命だと思える仕事をしなさい』と、書いてありました。 

『なぜインテリアの仕事をするのか』 

かっこよくて。 

深くて。 

色々な事教えてくれて。 

おもしろい人にたくさん会えて。 

まだまだ、進化途中で。 

人の暮らしに大きく関わってて。 

そして、自分にとっての使命。 

それが答えです。 

すこし熱くなり、くさい事を書いてしまいました。 

『インテリア』 

罪なやつです。 

(text : SUEYOSHI)


SUEYOSHI HIROKI

株式会社 FAH 代表取締役 
1985年広島生まれ 京都育ち 1年だけカナダ暮らし。
20歳のときに入ったインテリアショップに衝撃を受けインテリアの仕事で生きていくと決意。23歳から35歳まで、広島のインテリアショップに勤務。自分のごだわりではなく、依頼者の理想を暮らしやインテリアを具体化する『カメレオンコーディネーター』を目指し日々を過ごす。
2020年 株式会社 FAH 設立。
個人宅。モデルハウス・ルーム。店舗(ホテル・飲食店等)商品開発などインテリアに関わる事を楽しくするために日々挑戦中。