Journey to Iran vol.6

2020.2/15(土)タブリーズ
買付3日目 後半

1日しかないタブリーズの滞在、後半です。

お目当てのマヒ柄の小さいサイズを探し回るも全然見つからず。
一度探すのをあきらめて、この町の近くの村で織られたトライバルラグを見に行くことにします。

トライバルラグがあると連れてきてもらった建物

ここでは意外にもトルクメンやバルーチの小さめサイズでいい感じのラグを見つけることができました。ちょっと意外です。
やはりタブリースのバザールは大きいのでイラン各地からラグが集まってきているんですね。

ブルーがいい感じのトライバルラグ。玄関サイズくらいです。

5か所くらいのお店をまわりトライバルラグを見せてもらって、少しずつラグを買い付けることができたのですが、、、
このあとにマジドさんが連れて行ってくれた最上階のお店で衝撃的な出会いが待っていました。

見つけた~

色、デザイン、サイズ感言うことなし!

連れてきてもらったお店は、このタブリーズの町から1時間ほど離れた ガラジェ(قرجه)という村のラグを扱うお店。
おそらくすべてのラグがOLDでどれも落ち着きのあるオーラを放つ魅力的なラグばかりでした!

みんなでサイズを測ります

なるべく日本の暮らしにすっと馴染むサイズを探しているので、玄関などのアクセントサイズからリビング、ダイニング、キッチンに使いやすい長細いラグを中心に見せてもらいます。

数を絞るのが大変なくらい、この優しい赤にときめきが止まりませんでした。。
タブリーズへ来たかいがあった!とやっと思えた瞬間でした。
よかった~!

私、笑いすぎですね。
タブリーズに来て一番テンションの上がった瞬間、間違いなしです。
結構長いこといたので、その間チャイを淹れてくれたりおやつタイムも挟みながらおもてなしをしてくれました。
いいラグを見つけられたので、より一層おいしく感じます。

左から2番目がオーナーさん、そしてその甥っ子さんと お店をやっているそう

お世話になったお店の方たち。
また必ず来ることを約束して、後ろ髪を引かれつつお店を後にします。
早くみなさんへガラジェのラグをお見せしたい!

マヒを探せ!

さて、思わぬ出会いがあった建物を後にして当初のタブリーズへきた目的、
「マヒ柄の小さいサイズのラグ」を探します。

マヒ柄のラグはこんな感じです

これもだいぶ大きいサイズですね。
2m以上のラグはゴロゴロあるのですがなぜ見つからないのでしょう。需要がないのでしょうか?

通りの左にマヒのラグが畳まれています

通りがかりのおじさんたちのサイズからしてもおそらく横幅が2m50cmはありそうですね。かなりのビッグサイズ!

何軒もお店をまわった結果ようやく見つけたのがこちら!

小さい~!かわいい!
およそ50cm×30cmくらいのミニミニサイズが見つかりました。

本当は倍くらいの90cm×60cmサイズをたくさん見たかったのですが最終的に買い付けられたのは2枚ほど。
こんなに小さいサイズを探すのが大変だとは思いませんでした。

朝一番から探し疲れてすっかり夕方。
タブリーズのラグ屋さんも気が付けば店じまいの時間です。

本場の味

お昼ご飯(もう夕ご飯)を後回しにしていた私たちは、通訳Aさんオススメのお店へ向かいます。

このコックさんの看板が目印。

いかにも、おいしい料理を作ってくれそうなお顔をしてます。

このお店の看板メニューは「アブグーシュト」というタブリーズのあるイラン北西部の名物です。
羊のお肉や豆、ジャガイモなどを「ディージー」という小さい壺に入れてトマトで煮込むイラン定番の料理です。

最初に壺からスープだけを別のお皿に取り出して、ナンを小さくちぎって浸して食べます。
そのあと壺に残った具だけを棒でつぶしてナンに挟んで食べます。

はじめてこのアブグーシュトを食べたのは、テヘランでお世話になっているラグ屋さんで働くアルダビール(こちらもイランの北西にある町)出身のスタッフがお昼にもてなしてくれた時でした。

はじめて食べてからすっかりファンになり、テヘランにあるお店にはイランに来ると毎回食べに行きます。
そんなアブグーシュト、遂に本場の味を食べることができました!
お腹がペコペコだったこともあり、黙々と食べてあっという間になくなりました。

タブリーズのバザールでご飯といったらココ!という有名店だそうなので是非タブリーズに行かれる際には本場の味を食べに行ってみてくださいね。

タブリーズでの買付はここまで。
次の日は午前中にマシュハドへ向かいます!

つづく